鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

2013-01-01から1年間の記事一覧

Chestnut-bellied Malkoha (チャバラクロバンケンモドキ)(カリマンタンの鳥その4)

インドネシアのカリマンタン島、中央カリマンタン州にあるタンジュンプティン国立公園のハイライトはクロトックで普通の観光客が行く一番上流のオランウータン保護区キャンプ・リーキーです。普通の観光客は森の中のオランウータンの餌付け場で餌をやるとき…

*Great Slaty Woodpecker ボウシゲラ(カリマンタンの鳥その3)

カリマンタンには巨大なキツツキがいます。 Great Slaty Woodpecker ボウシゲラです。 全長が50㎝もあります。良く晴れた朝、起きてすぐに船(クロトック)の上から鳥を探していた時、キャラキャラという鳴き声とともに黒い大きなカラスのような鳥が4羽飛ん…

Long-tailed Parakeet オナガダルマインコ (カリマンタンの鳥その2)

タンジュンプティンではインコも見られますが、ここで見られるインコは、Long-tailed Parakeet オナガダルマインコです。その名のとおり、ジャワでよく見かけるダルマインコの尾を長くしたようなインコです。近くで見られたことが少なかったのですが、姿は見…

Stork-billed Kingfisher コウハシショウビン (カリマンタンの鳥その1)

カリマンタン、タンジュンプティン国立公園の鳥の最初は、Stork-billed Kingfisher コウハシショウビンです。クロトックで川を進んでいくとき、一番目につくのはこの鳥です。川べりの木の枝にとまっていたり、川の流れに沿って飛んで行ったり。とても大きな…

Tanjung Puting National Park, Kalimantan タンジュンプティン国立公園

今回からカリマンタンの鳥に移ります。実は、カリマンタンへはあまり鳥見に行ったことがありません。理由は、旅行者が探鳥できるような、アクセスの良いところ、宿泊設備のあるところ、ガイドがいそうなところがほとんど見つからなかったからです。ボルネオ…

Pink-headed Fruit-Dove ベニガシラヒメアオバト (スマトラの鳥その9)

クリンチ山を登って高さ2000mを過ぎたくらい、苔がついた木が多く、樹高もあまり高くなくなってきました。葉の陰から何かがこちらをのぞいています。かなり強い光を帯びた目が。頭がピンク色。 今回のターゲットの一つのPink-headed Fruit-Dove ベニガシラ…

Slaty-breasted Rail ハシナガクイナ (スマトラの鳥その8)

良く晴れた朝、ガイドのパク・スバンディ、宿で会ったオランダ人鳥仲間とクリンチ山の登山道入り口へ向かう途中の草原で、かすかにクルッというような声を聞いたような気がしたので、声のした方を見ていました。丈の高い萱のような植生の中で何やら動くもの…

Long-tailed Broadbill オナガヒロハシ (スマトラの鳥その7)

クリンチスブラトでとても見たかった鳥の一つが今回紹介する、Long-tailed Broadbill オナガヒロハシです。良く茂った熱帯林にいる鳥なので、なかなか見つけられないと思っていたのですが、クリンチ山のふもとの丘陵地の森林の中を通る道を歩いていると、ガ…

Black-browed Barbet ゴシキドリ (スマトラの鳥その6)

前回に続いてスマトラのゴシキドリを紹介します。 Black-browed Barbet 和名はゴシキドリ。正統派ゴシキドリ(五色鳥)ということでしょうか。場所は前回のアカフサゴシキドリを見たクリンチ・スブラト国立公園の周辺です。 良く晴れた森で、広葉樹の幹にきれ…

Fire-tufted Barbet アカフサゴシキドリ (スマトラの鳥その5)

ゴシキドリの仲間は、緑色の体に赤や黄色、青などの原色の配色が目立つ、いかにも熱帯の鳥といった感じの派手な色合いの鳥です。 嘴ががっしりとしていて、これでキツツキのように木に自分で巣穴を掘って利用します。インドネシアには16種類のゴシキドリがい…

Tiger Shrike チゴモズ (スマトラの鳥その4)

今回の鳥は日本にも夏鳥としてわたってくる百舌鳥(モズ)の仲間です。 Tiger Shrike チゴモズです。場所は前回のアカエリキヌバネドリを見たところと同じ、Bukit Lawangプキットラワンです。 ブキットラワンは、石油で有名な大都市メダンからそれほど遠くない…

Red-naped Trogon アカエリキヌバネドリ(スマトラの鳥その3)

キヌバネドリはいかにも熱帯の鳥といった美しい鳥です。これがいるところに行けば必ず探すのですが、たいてい暗い密林の中を動き回っているのでなかなか見つけられません。今回の鳥はスマトラ島の北部の都市メダンから80kmほど離れたBukit Lawangブキット…

Whiskered Treeswift コシラヒゲカンムリアマツバメ (スマトラの鳥その2)

Whiskered Treeswift コシラヒゲカンムリアマツバメは、全長15㎝程の小さなアマツバメです。 和名はとても長くなってますね。ほほに長く伸びた白いひげ(whisker)を偉そうに生やしています。翼は長く、止まっていると尾の先よりも翼の先が下に来て、右の翼…

White-throated Kingfisher アオショウビン(スマトラの鳥その1)

今回からスマトラに移ります。 スマトラ島はインドネシアの一番西にある島で、世界で6番目に大きい島です。スマトラ島には赤道と東経100度の線が走っています。 この島は、鉱物資源が豊富で早くから開発が進み、また、ゴムやオイルパームの農園開発もたいへ…

Tawny-breasted Parrotfinch チャバラセイコウチョウ (ジャワの鳥その43)

今回ご紹介する Tawny-breasted Parrotfinch チャバラセイコウチョウでジャワの鳥を締めくくりたく思います。43種も載せることができたのは自分でも驚きです。 写真は、前回のスンダルリチョウと同じく、グデ山登山道の温泉滝の休憩小屋付近でのものです。チ…

Sunda Whistling-Thrush スンダルリチョウ(ジャワの鳥その42)

前回に引き続いてグデ山で見られる青い鳥の紹介です。 今回の鳥は、Sunda Whistling-Thrushスンダルリチョウ。 つややかな深い青色が美しいツグミの仲間で、スマトラ、ジャワ、ボルネオの亜高山帯に生息しています。暗い森の中にいることが多くあまりじっく…

Indigo Flycatcher アイイロヒタキ(ジャワの鳥その41)

グデ山登山道の鳥の続きです。 今回のアイイロヒタキ Indigo Flycatcherは前回のJavan Cochoaよりやや低いところから姿を見られるようになり、だいたい滝との分岐あたりから上にいるようです。スズメよりもっと小型の鳥で、こんな小さな青い鳥に出会うと、思…

Javan Cochoa ジャワミヤマツグミ (ジャワの鳥その40)

グデ山の登山道は、ポピュラーな滝への道との分岐を過ぎるといよいよ険しさを増し、2000mを超えて登っていきます。今回の鳥Javan Cochoa (ジャワミヤマツグミ)は、滝との分岐点からその上の温泉滝との間の森林にいる鳥です。周囲の木の高さが結構高くなって…

Javan Grey-throated White-eye ジャワハイノドメジロ (ジャワの鳥その39)

今回はメジロです。 ジャカルタの街中からグデ山周辺の山地のあまり高くないところまで(1500m位の高さまで?)、ハイバラメジロ(Oriental White-eye)という日本のメジロとよく似た種類が普通に見られます。(写真を撮れていませんのであしからず)グデ山の登…

Chestnut-fronted Shrike-Babbler クリビタイモズチメドリ (ジャワの鳥その38)

グデ山の登山道を歩いていると、何種類かの鳥が一緒になって移動している混群に出会うことがよくあります。南国の森らしく、なかなか鳥に出会えずに山道を登っていって、突然混群に出くわして、葉っぱの多い暗い森の中でチーチー鳴きながらあちこちと忙しく…

Flame-fronted Barbet ズアオゴシキドリ (ジャワの鳥その37)

グデ山の登山道を登っていくと、いろいろな鳥が鳴いています。中でもよく聞こえるのはこのFlame-fronted Barbet ズアオゴシキドリの声です。クルルルー、クルルルーとカエルの声を高くしたような声が登山道脇の谷の林からよく聞こえていました。でも姿を見る…

Snowy-browed Flycatcher ムネアカヒタキ(ジャワの鳥その36)

グデ山の鳥の続きです。 グデ山のあるグデパンランゴ国立公園に行くときは、公園事務所がある麓のチボダスの町から入ります。グデパンランゴ国立公園の道は、傾斜が急で木が生い茂っているので、なかなか鳥をみつけられません。ここで大いにお世話になったの…

Little Pied Flycatcher ハジロマユヒタキ(ジャワの鳥その35)

さて、しばらく、グデ山 (Gunun Gude)で見られる鳥を少し紹介させていただきます。といっても、あまり写真を撮れていないので、限られた数ですが。写真は、ハジロマユヒタキ Little Pied Flycatcherです。朝早く、木で覆われた薄暗い登山道での写真なので、…

Sunda Forktail ヒメエンビシキチョウ (ジャワの鳥その34)

インドネシアの川はどこも汚れて濁っているのですが、国立公園の山の中に入れば清流が流れていてホッとします。そんな清流にすんでいるのがこの鳥、Sunda Forktail ヒメエンビシキチョウです。白と黒の色合いが清楚でスマートな鳥です。Forktailという名前の…

Orange-spotted Bulbul アカボシヒヨドリ(ジャワの鳥その33)

ヒヨドリの仲間は、インドネシアには30種ほどが分布しており、コシジロヒヨドリのように街中に普通に見られるものもいます。今回紹介するのは、そんなヒヨドリの中で、山に登っていかなければ見られないアカボシヒヨドリOrange-spotted bulbulです。 山で実…

Plaintive Cuckoo ヒメカッコウ(ジャワの鳥その32)

高地の茶畑あたりで最も目立つ鳥はこのヒメカッコウ Plaintive Cuckoo でしょう。 英名のplaintive(悲しげな)が示す通り、そのmournful(フィールドガイドではその鳴き声を、「悲しみに沈んだ、痛ましい」と表現)な、わあわあ泣きわめくような鳴き声がい…

Javan Hawk-Eagle ジャワクマタカ(ジャワの鳥その31)

ジャワクマタカ Javan Hawk-Eagleは、インドネシアを代表する鳥といってもいいでしょう。この国の紋章の鳥、また、インドネシアの国営航空会社の名前となっている神の鳥ガルーダは、ジャワクマタカをモチーフとしています。この鳥もご多分に漏れず、森林の伐…

Striated Grassbird オニセッカ(ジャワの鳥その30)

今回からしばらく、ジャカルタの南にある山の鳥を紹介させていただきます。ジャカルタ市内から高速道路で1時間ちょっと(ただし、渋滞(マチェット)にかかると何時間にもなります)行っただけで、3000m級の山が並ぶ高原の別天地となります。写真は標高2000…

Javan Munia コシグロキンパラ(ジャワの鳥その29)

キンパラの仲間は、ペットとしておなじみで、アフリカやアジアの熱帯の鳥です。草の実が主食で、群でコメを食べるので、農家の人からは嫌われます。 Javan Muniaコシグロキンパラは、西はスマトラから東はロンボクまで分布しているインドネシア固有の鳥です…

White-vented Myna オオハッカ(ジャワの鳥その28)

ジャカルタで普通にみられるムクドリの仲間オオハッカWhite-vented Myna または Javan Mynaです。 ラグナン動物園の中の枯れた大木の枝に群れがいました。賑やかに鳴き交わします。 黒い体に黄色の嘴、嘴の上に冠羽が伸びています。写真には出てませんが、翼…