前回に引き続いてグデ山で見られる青い鳥の紹介です。
今回の鳥は、Sunda Whistling-Thrushスンダルリチョウ。
つややかな深い青色が美しいツグミの仲間で、スマトラ、ジャワ、ボルネオの亜高山帯に生息しています。暗い森の中にいることが多くあまりじっくり見ることができません。ツリー、とかキョッとか、ツグミっぽい声を出します。
写真の鳥は、グデ山登山道を登って着いた温泉滝の休憩小屋(小屋といってもコンクリートの屋根と壁があるだけの小さなもので、そばの流れに温泉が湧いて湯気を立ててます。インドネシア人登山者はよくこのお湯に浸かってはしゃいでいます。)
この場所でよく見られたのは、おそらく登山者がお弁当をここで食べるからだと思います。登山者が残す食べ物を狙っているのでしょう。人が来てもそれほど警戒しないようです。
グデ山で私は見ていませんが、隣のグヌンハリムン・サラック国立公園では、このスンダルリチョウの他にこれよりやや大きいBlue Whistling-Thrush オオルリチョウも見られました。オオルリチョウはジャワ、スマトラのほか、インドシナからインドにかけて分布しています。
ルリチョウ Myophonus属は、インドから東南アジアにかけての山地帯に7種が分布しています。インドネシアでは、スンダルリチョウ、オオルリチョウの他にShiny Whistling-Thrush スマトラルリチョウがスマトラだけに分布しており、グヌン・ロイサー国立公園ではこれを見ることができました。インドネシアの3種のWhistling-Thrushをすべて見ることができたのは幸運でした。