インド北部ウッタラカンド州のラジャジ(Rajaji)国立公園では多くのハゲワシが見られます。
この時は4月です。崖の上の枯れ木で大きなハゲワシが休んでいます。
シロエリハゲワシ Eurasian Griffon (Gyps fulvus)です。
がっしりとした嘴と鋭い目を持っています。首の下面に白い羽毛が回っています。
全長は95~105cm。大きなハゲワシですが、2015年5月に北インドの鳥として紹介したヒマラヤハゲワシはシロエリハゲワシより一回り大きい115~125cmです。
下面が赤褐色で白い筋が目立ちます。
襟のふさふさが赤褐色ですので、若い個体でしょう。成鳥は和名のとおり、もう少しおしゃれにふわっとした白いマフラーを巻いています。
シロエリハゲワシは、乾燥した開けた大地の上を動物の死骸を探して旋回しているのがよく見られます。
ヨーロッパから中東、パキスタン、インド、ブータンにかけて見られ、インドでは主に冬鳥として、中部から北部で見られます。
ここラジャジ国立公園は野生のゾウもよく見られるところです。