鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Striated Grassbird オニセッカ(ジャワの鳥その30)

今回からしばらく、ジャカルタの南にある山の鳥を紹介させていただきます。

ジャカルタ市内から高速道路で1時間ちょっと(ただし、渋滞(マチェット)にかかると何時間にもなります)行っただけで、3000m級の山が並ぶ高原の別天地となります。

写真は標高2000mあたり。茶畑が広がります。空気も澄んで紫外線が強いので注意。右の高い山は標高3019mのパンランゴ山、真ん中のクレーターの崖が見える山は標高2958mのグデ山。この二つの山は、グデ・パンランゴ国立公園の中核です。茶畑の周辺の森にはジャワクマタカもいます。ここら辺に来ると、見られる鳥はジャカルタ市内とは全く違ってきます。ただし、コシジロヒヨドリ(ジャワの鳥その1で紹介)は山の高いほうに行ってもけっこう見られますが。

茶畑ではこのように、Striated Grassbirdオニセッカがさえずっています。ギチギチギチといった濁った声をよく出しますが、たいていはお茶の中にもぐっていることが多く、こんな色合いの鳥なもんですから、すぐそばで声がしていてもなかなか姿を見つけられないことのほうが多いです。

尾が長い鳥です。オニセッカとはたいそうな名前です。セッカとはウグイス科の小鳥で、日本ではちょっと背の高い草原や葦原で見られます。セッカの大きいやつだからオニセッカということでしょうか。
茶褐色の体に黒っぽい斑点が散らばります。

インドからインドシナ半島、フィリピンまで分布していますが、インドネシアではジャワ島のみにいる鳥です。確かに、スマトラのお茶畑では見かけませんでした。