鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

ジャワの鳥Birds of Java

Tawny-breasted Parrotfinch チャバラセイコウチョウ (ジャワの鳥その43)

今回ご紹介する Tawny-breasted Parrotfinch チャバラセイコウチョウでジャワの鳥を締めくくりたく思います。43種も載せることができたのは自分でも驚きです。 写真は、前回のスンダルリチョウと同じく、グデ山登山道の温泉滝の休憩小屋付近でのものです。チ…

Sunda Whistling-Thrush スンダルリチョウ(ジャワの鳥その42)

前回に引き続いてグデ山で見られる青い鳥の紹介です。 今回の鳥は、Sunda Whistling-Thrushスンダルリチョウ。 つややかな深い青色が美しいツグミの仲間で、スマトラ、ジャワ、ボルネオの亜高山帯に生息しています。暗い森の中にいることが多くあまりじっく…

Indigo Flycatcher アイイロヒタキ(ジャワの鳥その41)

グデ山登山道の鳥の続きです。 今回のアイイロヒタキ Indigo Flycatcherは前回のJavan Cochoaよりやや低いところから姿を見られるようになり、だいたい滝との分岐あたりから上にいるようです。スズメよりもっと小型の鳥で、こんな小さな青い鳥に出会うと、思…

Javan Cochoa ジャワミヤマツグミ (ジャワの鳥その40)

グデ山の登山道は、ポピュラーな滝への道との分岐を過ぎるといよいよ険しさを増し、2000mを超えて登っていきます。今回の鳥Javan Cochoa (ジャワミヤマツグミ)は、滝との分岐点からその上の温泉滝との間の森林にいる鳥です。周囲の木の高さが結構高くなって…

Javan Grey-throated White-eye ジャワハイノドメジロ (ジャワの鳥その39)

今回はメジロです。 ジャカルタの街中からグデ山周辺の山地のあまり高くないところまで(1500m位の高さまで?)、ハイバラメジロ(Oriental White-eye)という日本のメジロとよく似た種類が普通に見られます。(写真を撮れていませんのであしからず)グデ山の登…

Chestnut-fronted Shrike-Babbler クリビタイモズチメドリ (ジャワの鳥その38)

グデ山の登山道を歩いていると、何種類かの鳥が一緒になって移動している混群に出会うことがよくあります。南国の森らしく、なかなか鳥に出会えずに山道を登っていって、突然混群に出くわして、葉っぱの多い暗い森の中でチーチー鳴きながらあちこちと忙しく…

Flame-fronted Barbet ズアオゴシキドリ (ジャワの鳥その37)

グデ山の登山道を登っていくと、いろいろな鳥が鳴いています。中でもよく聞こえるのはこのFlame-fronted Barbet ズアオゴシキドリの声です。クルルルー、クルルルーとカエルの声を高くしたような声が登山道脇の谷の林からよく聞こえていました。でも姿を見る…

Snowy-browed Flycatcher ムネアカヒタキ(ジャワの鳥その36)

グデ山の鳥の続きです。 グデ山のあるグデパンランゴ国立公園に行くときは、公園事務所がある麓のチボダスの町から入ります。グデパンランゴ国立公園の道は、傾斜が急で木が生い茂っているので、なかなか鳥をみつけられません。ここで大いにお世話になったの…

Little Pied Flycatcher ハジロマユヒタキ(ジャワの鳥その35)

さて、しばらく、グデ山 (Gunun Gude)で見られる鳥を少し紹介させていただきます。といっても、あまり写真を撮れていないので、限られた数ですが。写真は、ハジロマユヒタキ Little Pied Flycatcherです。朝早く、木で覆われた薄暗い登山道での写真なので、…

Sunda Forktail ヒメエンビシキチョウ (ジャワの鳥その34)

インドネシアの川はどこも汚れて濁っているのですが、国立公園の山の中に入れば清流が流れていてホッとします。そんな清流にすんでいるのがこの鳥、Sunda Forktail ヒメエンビシキチョウです。白と黒の色合いが清楚でスマートな鳥です。Forktailという名前の…

Orange-spotted Bulbul アカボシヒヨドリ(ジャワの鳥その33)

ヒヨドリの仲間は、インドネシアには30種ほどが分布しており、コシジロヒヨドリのように街中に普通に見られるものもいます。今回紹介するのは、そんなヒヨドリの中で、山に登っていかなければ見られないアカボシヒヨドリOrange-spotted bulbulです。 山で実…

Plaintive Cuckoo ヒメカッコウ(ジャワの鳥その32)

高地の茶畑あたりで最も目立つ鳥はこのヒメカッコウ Plaintive Cuckoo でしょう。 英名のplaintive(悲しげな)が示す通り、そのmournful(フィールドガイドではその鳴き声を、「悲しみに沈んだ、痛ましい」と表現)な、わあわあ泣きわめくような鳴き声がい…

Javan Hawk-Eagle ジャワクマタカ(ジャワの鳥その31)

ジャワクマタカ Javan Hawk-Eagleは、インドネシアを代表する鳥といってもいいでしょう。この国の紋章の鳥、また、インドネシアの国営航空会社の名前となっている神の鳥ガルーダは、ジャワクマタカをモチーフとしています。この鳥もご多分に漏れず、森林の伐…

Striated Grassbird オニセッカ(ジャワの鳥その30)

今回からしばらく、ジャカルタの南にある山の鳥を紹介させていただきます。ジャカルタ市内から高速道路で1時間ちょっと(ただし、渋滞(マチェット)にかかると何時間にもなります)行っただけで、3000m級の山が並ぶ高原の別天地となります。写真は標高2000…

Javan Munia コシグロキンパラ(ジャワの鳥その29)

キンパラの仲間は、ペットとしておなじみで、アフリカやアジアの熱帯の鳥です。草の実が主食で、群でコメを食べるので、農家の人からは嫌われます。 Javan Muniaコシグロキンパラは、西はスマトラから東はロンボクまで分布しているインドネシア固有の鳥です…

White-vented Myna オオハッカ(ジャワの鳥その28)

ジャカルタで普通にみられるムクドリの仲間オオハッカWhite-vented Myna または Javan Mynaです。 ラグナン動物園の中の枯れた大木の枝に群れがいました。賑やかに鳴き交わします。 黒い体に黄色の嘴、嘴の上に冠羽が伸びています。写真には出てませんが、翼…

Clamorous Reed-Warbler チュウヨシキリ(ジャワの鳥その27)

ジャカルタ周辺でたびたび鳥見に行ったムアラアンケのマングローブ湿地の鳥をもう一種紹介します。チュウヨシキリ Clamorous Reed-Warblerです。日本のオオヨシキリとよく似ています。大きさもほとんど同じですが名前はチュウヨシキリ。今一つ芸のない和名で…

Java Sparrow ブンチョウ(ジャワの鳥その26)

飼い鳥としておなじみのブンチョウは、日本でも野生化したものが見られます。 ブンチョウは、その英語名のとおり、ジャワ島とバリ島原産の鳥です。ところが、原産地では、田んぼでコメを食べるために農家に嫌われたのと、ペットとして乱獲されすぎた結果、野…

Common Tailorbird オナガサイホウチョウ(ジャワの鳥その25)

ジャカルタ周辺ではサイホウチョウの仲間もよく見られます。サイホウチョウとはお裁縫の鳥ということで、蜘蛛の糸を使って葉をお裁縫の要領で編んで巣を作るため、この名がついています。鳥の仕立て屋さんですね。ジャカルタ市内で主としてみられるのは、イ…

Blue-eared Kingfisher ルリカワセミ(ジャワの鳥その24)

前回のカザリショウビンBanded Kingfisherに続いて、カワセミの仲間の紹介です。このBlue-eared Kingfisherルリカワセミは、おそらくジャワで一番普通のカワセミでしょう。 ジャカルタ郊外のラグナン動物園で見たもの(檻の中ではありません)です。 日本に…

カザリショウビン Banded Kingfisher(ジャワの鳥その23)

ウジュンクロン国立公園でのハイライトが今回紹介するこの鳥、カザリショウビンBanded Kingfisher。森の中を歩いていると、突然、ガイドが「しっ」と止まり、指差すほうを見ると・・・およそ15m位先の3mほどの高さの枝にじっととまっている鳥。 声も出さず…

Blue-throated Bee-eater ルリノドハチクイ(ジャワの鳥その22)

ジャワ島の西の端、ウジュンクロン国立公園でクジャクを見ていたところで、地面に穴がいっぱい開いてました。 ルリノドハチクイ Blue-throated Bee-eaterです。 茶色のベレー帽と喉の透明感のある空色が上品です。 地面に自分で穴を掘って巣を作ります。どう…

モモグロヒメハヤブサBlack-thighed Falconet(ジャワの鳥その21)

大型の鳥の紹介が続いた後は、小さい鳥にしましょう。 モモグロヒメハヤブサ Black-thighed Falconetです。世界で一番小さなタカで、全長15㎝、スズメくらいの大きさです。 東南アジアからインドネシアのスマトラ、ボルネオ、ジャワ、バリに分布しています。…

コハゲコウLesser Adjutant(ジャワの鳥その20)

シロトキコウ、マクジャクと大型の鳥を続けて紹介したところで、もう一つ大型の鳥、コウノトリの仲間のコハゲコウLesser Adjutantです。 インドから東南アジア、インドネシアのマングローブにすむハゲコウの1種です。頭が禿げているとおり、屍肉食の大きな鳥…

マクジャクGreen Peafowl(ジャワの鳥その19)

ジャカルタからちょっと離れて、ジャワ島の西の端ウジュンクロン国立公園です。ここで見たかったのは、クジャク!マクジャクGreen Peafowlです。森に囲まれた原っぱ。夕方、野生の牛バンテンの群れが出てきました。草を食べたり休んだり思い思いの牛たちの間…

シロトキコウ Milky Stork (ジャワの鳥その18)

ジャカルタ近郊で見られるコウノトリがこれ、シロトキコウ Milky Storkです。 インドシナとスマトラ、ジャワに分布しており、絶滅の恐れのある種とされています。 マングローブの森で繁殖します。写真は、時々紹介したムアラアンケから舟で1時間半ほど行った…

ナンヨウショウビン Collared Kingfisher (ジャワの鳥その17)

インドネシアで一番普通に、というか目立つ鳥あるいはカワセミといえば、このナンヨウショウビン Collared Kingfisherでしょう。体が大きいし、きれいな青色と白色をしているうえ、キャラキャラと大きな声を出すので、ジャカルタでも目立つ鳥です。アパート…

カルカヤバトBlack-naped Fruit-Dove(ジャワの鳥その16)

ジャワの鳥その9のコアオバトPink-necked Fruit-Doveに続いて、ジャカルタ周辺でよくみられるハトを紹介します。 カルカヤバトBlack-naped Fruit-Doveは、インドネシアに主に生息するハトです。フィリピンにもいるそうですが、インドネシアほどよくは見られ…

コモンアカゲラ Fuvous-breasted Woodpecker (ジャワの鳥その15)

コモンアカゲラFulvous-breasted Woodpeckerは、インドネシアではスマトラ、ジャワ、バリのやや乾燥した森によくいるキツツキです。その他のアジアでは、インドからベトナム南部まで分布しますが、前回のマレーコゲラとは分布が重なりません。写真はジャカル…

マレーコゲラSunda Woodpecker (ジャワの鳥その14)

今回ご紹介するのはマレーコゲラ Sunda Woodpeckerです。 マレー半島からインドネシアに分布する小さなキツツキです。このキツツキはマングローブの林によくいます。この写真は、ジャカルタ郊外のマングローブの林、ムアラアンケで撮りました。 細い枯れ木を…