鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

Indian Eagle Owl インドワシミミズク(インドの鳥その21)

ワシミミズクは旧北区に広く分布し北海道で繁殖する大きなミミズクです。インドで見られるのは、その亜種のインドワシミミズク Indian Eagle Owl (Bubo bubo bengalensis)です。写真は、ヒマラヤのふもとの沼地で見た個体です。 水面をフワッと飛ぶ大きな影…

Plum-headed Parakeet コセイインコ(インドの鳥その20)

インコの仲間は緑のスマートな体が美しい鳥ですが、その中で美しいのが今日のこのインコです。コセイインコ Plum-headed Parakeet (Psittacula cyanocephala)ヒマラヤ山麓を含め、北から南までインドに広く分布しています。スリランカを含めてインド亜大陸に…

Great Indian Bustard インドオオノガン (インドの鳥その19)

先日のNHKテレビ ダーウィンが来た で放映されていたのはアフリカオオノガンでした。たいへん貫禄のある鳥でした。インドにも同様の鳥がいます。インドの西の端ラジャスタン州 デザート国立公園はその名のとおり砂漠が広がります。強烈な日差しの下でラクダ…

Egyptian Vulture エジプトハゲワシ (インドの鳥その18)

久しぶりに北インドの鳥から離れて、インドに広く分布する「インドの鳥」のカテゴリーに戻ってみたいと思います。このカテゴリーでは、その17のIndian Silverbill ギンバシ以来で、2年ぶりくらいになります。きのうアップしたのはインドではヒマラヤ地域だけ…

Mountain Hawk-Eagle クマタカ (北インドの鳥その30)

インドには大型のワシが何種類か生息しています。その中でもクマタカ Mountain Hawk-Eagle (Nisaetus nipalensis)は、やはり風格があります。インドではクマタカは北部のヒマラヤの山地で見られます。 ウッタラカンド州の東、7000mを超す名峰ナンダ・デビを…

Mistle Thrush ヤドリギツグミ(北インドの鳥その29)

ヤドリギツグミ Mistle Thrush (Turdus viscivorus)は、旧北区に広く分布しており、日本にもまれに飛んできます。インドでは、北インドのヒマラヤ地方にのみ見られます。冬にはエベレストヒルの樹木の薄いところでよく見られます。 トラツグミとほぼ同じくら…

Asian Barred Owlet オオスズメフクロウ(北インドの鳥その28)

スズメフクロウの仲間は、昼間でもわりと出会えるフクロウです。 2015年8月16日の記事では、インドのスズメフクロウのうち最も小さなヒメフクロウ Collared Owletを紹介しました。今回は、インドでもっとも大きなスズメフクロウである、オオスズメフクロウ A…

Rufous Sibia ズグロウタイチメドリ (北インドの鳥その27)

チメドリは、熱帯アジアの代表的な鳥のグループで、その多くは藪の中でごそごそしているような印象があります。しかし、今回紹介する種は、そんなチメドリの仲間でも明るい印象の姿、動きをしています。ズグロウタイチメドリ Rufous Sibia (Malacias capistr…

Pallas's Fish Eagle キガシラウミワシ (北インドの鳥その26)

ウミワシというと、日本ではオオワシとオジロワシが代表でしょう。インドでは、このキガシラウミワシ Pallas's Fish Eagle (Haliaeetus leucoryphus)がそれに当たると言えるでしょう。オオワシやアメリカ合衆国の国鳥ハクトウワシに近縁のワシです。これらは…

Crested Bunting レンジャクノジコ(北インドの鳥その25)

インドヒマラヤの山道への登り口へ向けて車を走らせていた時、まだ集落や畑が点在する道路沿いの電線に縦にとまっている鳥を見つけました。見たかった鳥の一つ、レンジャクノジコ Crested Bunting (Melophus lathami)のオスです。 全長17cm。頭の冠をきり…

Mrs. Gould's Sunbird ルリオタイヨウチョウ (北インドの鳥その24)

熱帯アジアを代表する鳥の仲間の一つはタイヨウチョウでしょう。 熱帯アメリカのハチドリのように、花の蜜を求めて飛び回る小さな小鳥です。インドにはタイヨウチョウが12種類生息しています。その中で最も美しいのが今回紹介するこの鳥でしょう。ルリオタイ…

Chestnut Thrush クリイロツグミ(北インドの鳥その23)

北インドで冬に高地から移動してくるツグミの仲間は魅力的です。 前回紹介したキンイロヒタキと同じ時に出会ったのがこの鳥です。クリイロツグミ Chestnut Thrush (Turdus rubrocanus)です。 首の白色と体のきれいな栗色のコントラストが鮮やかなオスです。 …

Golden Bush Robin キンイロヒタキ(北インドの鳥その22)

北インドで鳥を見る中で大きな楽しみは、冬になると夏の間ヒマラヤの高地にいる鳥が降りてくることです。キンイロヒタキ Golden Bush Robin (Tarsiger chrysaeus)は、そんな鳥の中でも特に魅力的です。繁殖地は3000mを超す高山。冬には、私の裏山の2000mの…

Maroon Oriole ヒゴロモ (北インドの鳥その21)

しばらく南インドの鳥を紹介してましたが、今回から北インドの鳥に戻ります。2015年9月のカベバシリ Wallcreeper 以来ですね。コウライウグイスという鳥がいます。日本でもたまに迷鳥として記録されています。その仲間は鮮やかな黄色をしているのがほとんど…

White-bellied Blue Robin シロハラコンヒタキ (南インドの鳥その12)

南インド ケララ州のエラビクラム国立公園はかなり人気の国立公園で、インド人観光客のほか、アジアや欧米の観光客も多く来ていました。中にはアメリカからのグループツアーのバードウォッチャーたちもいます。 南インドの固有種も多くアクセスも良いのがい…

Flame-throated Bulbul ヒノドヒヨドリ(南インドの鳥その11)

ヒヨドリというと、一般に体の色がそれほど派手な鳥ではありませんが、今回紹介するこのヒヨドリはちょっと違います。 ヒノドヒヨドリ Flame-throated Bulbul (Pycnonotus gularis)。黒と赤と黄色のコントラストが強い、なかなかきれいなヒヨドリです。 西ガ…

Southern Coucal オオバンケン(南インドの鳥その10)

東南アジアの湿った森では、ウッウッウッウッという低いこもった声がよく聞こえます。オオバンケンの声です。 インドでは、オオバンケンは広く分布しており、東部と北部に分布する亜種Centropus sinensis sinensisが東南アジアに広く見られるのと同じで、南…

Vernal Hanging Parrot (ミドリサトウチョウ)(南インドの鳥その9)

インコの仲間は南国の鳥の代表と言えるでしょう。 彼らは緑色の体を基本として、常緑の熱帯雨林では、黙っていらられるとなかなか見つけられません。インドで見られるインコの仲間で最も小さいのがこのミドリサトウチョウ Vernal Hanging Parrot (Loriculus …

Heart-spotted Woodpecker クロカンムリコゲラ (南インドの鳥その8)

南インドで見たかったキツツキがありました。 それが今回の鳥クロカンムリコゲラ Heart-spotted Woodpecker (Hemicircus canente) です。図鑑を見てその不思議な風貌に興味を持ちました。 1回だけしか見られませんでしたが、その時は2羽がそれほど高くない…