鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Tiger Shrike チゴモズ (スマトラの鳥その4)

今回の鳥は日本にも夏鳥としてわたってくる百舌鳥(モズ)の仲間です。
Tiger Shrike チゴモズです。場所は前回のアカエリキヌバネドリを見たところと同じ、Bukit Lawangプキットラワンです。
ブキットラワンは、石油で有名な大都市メダンからそれほど遠くないのですが、険しい地形のせいか森が残っている貴重なところです。オランウータンに会えることで有名で、欧米から観光客が結構訪ねてきていました。ここはオランウータンのほか、Thomas Leaf Monkeyというここら辺にしか生息していないというとても美しいサルも見られます。鳥ではサイチョウ類が多く、滞在中、Rinoceros Hornbillサイチョウ,Busy-crested Hornbillムジサイチョウ、Plain-pouched Hornbillムジシワコブサイチョウに会えました。残念ながら写真は撮れませんでした。

さて、チゴモズは、山から下りて川沿いを下り、宿のある近くまで来た時に川原の土手の灌木林にいました。

季節は2月、日本では冬真っ盛りの時期です。
チゴモズは、日本を含むアジア北部で夏繁殖し、冬は東南アジアで過ごします。この個体も夏は日本にいるのでしょうか。
最近、チゴモズを含めた日本に来る夏鳥が減ってきているのではないかという説があります。減少の原因として、越冬地の森林が無くなっているといった環境悪化が挙げられています。
スマトラ島の森林はゴムや油ヤシの大規模プランテーションに変えられて相当減ってきています。これ以上森林が減っていかないようにインドネシアだけではなく世界が手を携えて取り組んでいかなければなりません。