鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Lesser Flamingo コフラミンゴ (インドの鳥その48)

フラミンゴというと、動物園や大きな遊園地などで音楽に合わせて集団で優雅なダンスをしている、脚と首がスラリと長い鮮やかなピンク色の水鳥という印象でしょうか。

インドでは、行く所へ行けば、野生のフラミンゴによるこうしたダンスが見られるんです!

今回紹介するのは、インドで見られる2種のフラミンゴのうちのコフラミンゴ Lesser Flamingo (Phoenicopterus minor) です。もう1種のフラミンゴはオオフラミンゴといいます。

インド西部の砂漠の国立公園を訪問した時です。

塩を生産している現場を抜けて、野生のロバがいるところを通り、目の前に開けた塩の湖に、ピンクのじゅうたんが広がったようにフラミンゴの大きな群れが見えました。

どうも皆コフラミンゴのようでした。

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わりと警戒心が強いので、かなり遠くからの観察となりました。見ていると、何やらそわそわしだした感じです。

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だんだんとまとまっていき、首を伸ばして右から左へ一斉に歩き出していきました。

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音楽に合わせて踊っているように感じました。

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見事なダンスです。

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インドの砂漠で、私だけのためのショーを堪能するというぜいたくな時間を味わいました。

 

 

Spot-billed Pelican ホシバシペリカン (インドの鳥その47)

ペリカンという鳥は、袋のような大きな嘴をした愛嬌のある姿をしていますね。日本では、大手運送会社のロゴや動物園の人気者としてもおなじみですが、、野生個体を野外で見られることはほとんどありません。

世界では、8種類いるペリカンは、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オーストラリアに広く分布しています。

 ホシバシペリカン Spot-billed Pelican (Pelecanus philippensis) は、全長は140㎝で、ペリカンとしては小さい方です。ホシバシペリカンは、インド、タイ、フィリピン、ジャワに分布しています。 

インドでは、スポット的に広く見られますが、繁殖しているのは、南部と東部の一部だけのようです。

インド南部を旅行中、たまたま車で通過した湖のそばに、ホシバシペリカンのコロニーがありました。たくさんの親鳥と幼鳥が木の上で休んでいます。

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嘴にあるスポット(斑点)から名前がついています。非繁殖期の成鳥です。

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首を伸ばせが細長くなるんですね。

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こちらは幼鳥。嘴の斑点がほとんどありません。

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車がわりと行き来する大きな道路の脇でこのようなコロニーが見られるインドは平和なところです。

 

Short-eared Owl コミミズク (インドの鳥その46)

コミミズク Short-eared Owl (Asio flammeus) は、インドでは広く各地に冬鳥として渡来します。世界的には、オーストラリア以外の各大陸に見られ、日本でも冬鳥として全国的に記録があります。

自分は、日本でもインドでもあまり見たことがないのですが、ハワイ島では比較的見やすかったような覚えがあります。

 

インドでは、3月にデリー近郊で一度だけ見たのがこの個体でした。

 

乾燥した草原の中に何かがこちらをうかがっていました。大きな目とその周りの黒い部分から、仲間内ではコダヌキと呼んでます。

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しばらくして草の中から姿を現してくれました。実は自分はこの時が日本を含めてコミミズク初見でした。いわゆる耳が頭にちょこっと立ってます。

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インドのコミミズクは、毎年北の繁殖地からヒマラヤ山脈を越えてはるばる来てくれるのでしょうか。

 

Brown Rock Chat チャイロイワビタキ(インドの鳥その45)

色鮮やかな鳥が多いインドですが、中にはずいぶん地味な鳥もいます。

デザインからしてもっとも地味な鳥がこれではないかと思います。

 チャイロイワビタキ Brown Rock Chat (Cercomela fusca)  です。

 

図鑑によると生息環境は、岩の多い丘陵や古い建物とされています。「古い建物」?

何とも不思議な記述ですが、たしかに、自分がこの鳥に出会うのは、ふる~い自分の住まい、職場の敷地にある使われておらず廃墟となっている建物。確かに納得のいく生息環境です。

 

写真のように、全体が土色のヒタキです。庇にとまって地面にさっと飛び降りて虫を捕ったりするのを見かけます。建物の隙間に巣をつくるようです。

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つぶらな瞳がかわいい。

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全長は17cmでノゴマよりやや大きい。

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幼鳥がいました。親が餌を持ってきてくれるのを待ってます。

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チャイロイワビタキはインド中部から北部とパキスタンの一部に留鳥として見られます。ほかの国にはいないインド固有種といえます。こちらではわりと普通にいる鳥なのですが、固有種と聞くと有難味が増します。

 

(一つお詫びです。前回のインドの鳥その44としてアップしたミドリオオゴシキドリは、インドの鳥その10として既にアップしていたことに気づきました。たまにしか更新しいとこうした失敗があると反省しました。)

 

 

Brown-headed Barbet ミドリオオゴシキドリ(インドの鳥その44)

ゴシキドリの仲間はキツツキのように自分で木の幹に巣穴を掘り子育てをします。日本では見る機会はありませんが、台湾を含めてアジアからアフリカにかけて見られます。

 

このミドリオオゴシキドリ Brown-headed Barbet (Megalaima zeylanica)は、インドでは普通に見られますが、インドとスリランカだけに分布して、パキスタンには見られません。

全長27センチ。クットゥルルークットゥルルーという単調な声をよく耳にします。

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職場の庭の木に巣穴を掘っているミドリオオゴシキドリが見られました。

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大きな嘴です。目の周りの大きな黄色い斑が特徴です。

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Desert Wheatear サバクヒタキ (インドの鳥その43)

前回に続いて、乾いた大地インドの鳥ですが、さらに乾いたところで見られる鳥を紹介します。
名前のとおり、砂漠のヒタキ、サバクヒタキ Desert Wheatear (Oenanthe deserti) です。

サバクヒタキは、旧北区南部に広く分布しており、インドでは、冬鳥として西の方に、また、夏鳥として北のレイ・ラダック地方で見られます。

あまり群で見られる鳥ではありません。
上面は砂のような褐色。尾羽の先には太い黒い帯があり、腰の白と強いコントラストを作ります。


顔の下半分を覆う黒いマスクがくっきりと胸との境をなしています。




お顔のアップも見ごたえがあります。


図鑑の分布説明では、荒廃した平原で繁殖し、荒廃した半砂漠地で冬を越すと説明が書かれています。和名、英名、学名のいずれも「砂漠」と名付けられているとおり、砂漠地の代表的な鳥ということでしょう。

Large Grey Babbler オジロヤブチメドリ(インドの鳥その42)

インドには、乾燥したところで見られる全体が灰色のチメドリが5種類います。このうち、今回紹介するオジロヤブチメドリ Large Grey Babbler (Turdoides malcomi) だけが国境を越えず、インドの国内のみに生息するという、純粋にインドの固有種といえます。

オジロヤブチメドリは、インドの鳥その9で紹介したツチイロヤブチメドリ Jungle Babblerと似ていますが、それよりも大きいです。名前のとおり大きくて灰色のチメドリです。また、目先にわりとはっきりした黒斑があります。


こちらも生息地では集団でガアガアと声を出して移動していきます。
和名のとおり尾羽外側に白い羽があります。


2018年9月28日、インドネシアのスラウェシ島でマグニチュード7.5の大きな地震があり、津波も発生しました。家屋はもちろんのこと、人的被害も相当あったようです。このブログの「スラウェシの鳥」では、地震で被害が大きかったスラウェシ島中部のパルという街を足掛かりにして訪問したLore Lindu という国立公園で見た鳥も紹介しました。この時お世話になった現地の方々の無事を祈るのみです。被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。