鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Chestnut-fronted Shrike-Babbler クリビタイモズチメドリ (ジャワの鳥その38)

グデ山の登山道を歩いていると、何種類かの鳥が一緒になって移動している混群に出会うことがよくあります。南国の森らしく、なかなか鳥に出会えずに山道を登っていって、突然混群に出くわして、葉っぱの多い暗い森の中でチーチー鳴きながらあちこちと忙しく動き回る鳥たちを見るのに急に忙しくなります。

今回ご紹介するChestnut-fronted Shrike-Babbler クリビタイモズチメドリは、こうした混群の中によく見られます。

全長わずか11cmと小さく、その名のとおり額と顎にある栗色の斑が特徴です。よく混群に一緒にいるCrescent-chested Babbler ミカズキモリチメドリ(胸に黒い三日月の模様がある小鳥)と並んで、目がくりっとしてかわい小鳥です。

小さくて、葉の茂った中をちょこまかと動き回るので見つけにくいのですが、オスの顔の栗色がわかれば、比較的識別しやすい鳥でした。写真はメスで、あごの栗色はなく、のどから下の下面は白っぽく特段の模様はありません。白く縁どられた目がかわいらしいです。

クリビタイモズチメドリは、東南アジアの山地の森にすんでおり、インドネシアでは、なぜか、ジャワ島の山の森にだけ見られます。マレー半島にも分布しておらず、ジャワ島にぽつんといるのはなぜなのでしょうか。