鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Greater Flameback オオコガネゲラ(インドの鳥その157)

インド北部の職場の森で、大きな金色の物体が気にくっついているのが見えました。 頭に赤い帽子をかぶっています。長い首。縦にとまって木をつついている オオコガネゲラ Greater Flameback (Chrysocolaptes guttacristatus) の雄です。 淡色の眼。黒い過眼…

Long-tailed Shrike タカサゴモズ(インドの鳥その156)

もう1回インドのモズの紹介です。 今回は、タカサゴモズ Long-tailed Shrike (Lanius schach) です。 この写真は、10月のデリー近郊でのものです。 きりっとした黒いマスクが似合っています。頭は灰色、喉は白く、下面は褐色味があります。 こちらは北部ウッ…

Great Grey Shrike オオモズ(インドの鳥その155)

インドのモズはまだ続きます。 今回はオオモズ Great Grey Shrike (Lanius excubitor) です。 インド西部ラジャスタン州タールチャパールの砂漠地帯で見られたオオモズです。 全長は24㎝です。下面の白がすっきりした印象を与えます。 こちらは別の個体。 上…

Isabelline Shrike モウコアカモズ(インドの鳥その154)

インドのモズを続けます。 デリー近郊の乾燥した草地で電線にとまるモズがいました。10月の終わりでした。 モウコアカモズ Isabelline Shrike (Lanius isabellinus) です。 上面が灰色がかった茶褐色で、腰から尾羽にかけての赤っぽい色との対比が見られます…

Brown Shrike アカモズ(インドの鳥その153)

インドではモズが10種類も図鑑に載っています。 今回紹介するのは、アカモズ Brown Shrike (Lanius cristatus) インド各地に冬鳥として渡来します。 黒い過眼線は目の後ろが太く、目の前は細くなります。 2月にインド北部の職場の森で見られた個体。 同じと…

Black Stork ナベコウ(インドの鳥その152)

インドトキコウに続いてインドで見られるコウノトリの仲間をもう1種紹介します。 ナベコウ Black Stork (Ciconia nigra) です。 インドでは、主に冬鳥として沼地や川に渡来します。 写真は、冬にインド北部ウッタラカンド州東部の川で休んでいる、数羽の小さ…

Painted Stork インドトキコウ(インドの鳥その151)

インドにはこんなに鮮やかな色をしたコウノトリがいます。 インドトキコウ Painted Stork (Mycteria leucocephala) です。 全長93~100㎝の大きな鳥です。 インド南部のカルナタカ州で夏に出会ったインドトキコウです。巨大な赤みがかった黄色の嘴とオレンジ…

Whiskered Tern クロハラアジサシ(インドの鳥その150)

冬にインド南部のケララ州に行った時でした。 川の上のケーブルに数羽の沼アジサシが休んでいました。 クロハラアジサシ Whiskered Tern (Chlidonias hybrida) です。インドではカシミール地方など北のほうで繁殖し、そのほかのところへは冬鳥としてやってき…

Eurasian Griffon シロエリハゲワシ(インドの鳥その149)

インド北部ウッタラカンド州のラジャジ(Rajaji)国立公園では多くのハゲワシが見られます。 この時は4月です。崖の上の枯れ木で大きなハゲワシが休んでいます。 シロエリハゲワシ Eurasian Griffon (Gyps fulvus)です。 がっしりとした嘴と鋭い目を持ってい…

Zitting Cisticola セッカ (インドの鳥その148)

今回の鳥は、日本でも、海外でも割と出会える鳥。 セッカ Zitting Cisticola (Cisticola juncidis) セッカは、ヨーロッパ南部からインド、東南アジア、オーストラリア北部まで広く分布しています。アフリカやフィリピンにもいます。 インドには留鳥として全…

Sarus Crane インドオオヅル(インドの鳥その147)

インドの人たちのシンボル的な鳥といえばこの鳥でしょう。 インドオオヅル Sarus Crane (Grus antigone) 全長156㎝、翼長240㎝、インドで見られる5種類のツルの中で最大です。顔と首の上部は赤く、頭頂の裸出部は灰緑色の皮膚が裸出し、体全体は灰色がかって…

White-throated Fantail ノドジロオウギビタキ(インドの鳥その146)

10月のインド北部の職場の森です。藪の中に1羽のスマートな鳥が静かに休んでいました。ノドジロオウギビタキ White-throated Fantail (Rhipidura albicolis)です。 スレート色の全身に小さめの白い眉がおしゃれです。尾羽の長いスマートな小鳥です。 つぶら…

White-rumped Shama アカハラシキチョウ (インドの鳥その145)

インドの職場の森でたまに声を聞くけどなかなか姿を見られない鳥がいました。 アカハラシキチョウ White-rumped Shama (Copsychaeus malabarius) インドネシアでも声を聞くけどさっと見られてすぐ隠れるんで、撮影できませんでした。そんなアカハラシキチョ…

Streak-throated Swallow ズアカサンショクツバメ (インドの鳥その144)

11月のインド北部ウッタラカンド州の川に友人と鳥見です。水の上を飛び回る小さな鳥たちと撮影する友人。 橋の下に群がる小さなツバメたち。橋の下には泥でできたツバメの巣が張り付いています。 このツバメがこれ。 ズアカサンショクツバメ Streak-throated…

Dusky Crag Martin インドチャイロツバメ (インドの鳥その143)

インドではツバメもいろいろいます。よく見られているのはこれ。 インドチャイロツバメ Dusky Crag Martin (Ptynoprogne concolor) 全長約13cmの小柄なツバメです。 職場の古い建物にとまります。 もう一羽来ました。かわいらしいです。 インドとインドシナ…

Common Cuckoo カッコウ (インドの鳥その142)

インドではCuckooが15種類記録されています。日本に生息するカッコウ、ホトトギス、ツツドリも含まれますが、ジュウイチはいないようです。 初夏の5月、北部ウッタラカンド州の標高2000mの山道を走っていると、向こうのヒマラヤスギのてっぺんで、カッコウ…

Coppersmith Barbet ムネアカゴシキドリ(インドの鳥その141)

今回はムネアカゴシキドリ Coppersmith Barbet (Megalaima haemacephala) です。 インド南部カルナタカ州での写真です。曇り空で光が良くなく、しかも枝被りですみません。 一応、成鳥の特徴的な額の赤と胸の赤い斑、目の上下の黄色い斑が見えます。 全長17…

White-rumped Munia コシジロキンパラ (インドの鳥その140)

インド北部ウッタラカンド州の11月 水辺にこんな小鳥がいました。 コシジロキンパラ White-rumped Munia (Lonchura striata) 全長10~11㎝の小鳥です。水草が嘴にへばりついたようです。 暗茶褐色の上面と胸、下面の白とのコントラストが目立ちます。上嘴は…

Yellow Wagtail ツメナガセキレイ (インドの鳥その139)

前回に続きインドのセキレイをもう一種。 ツメナガセキレイ Yellow Wagtail (Motacilla flava) インド亜大陸には5亜種が記録されていると図鑑に書かれてます。 これは一番普通に見られる亜種 Motacilla f. beemaと思います。 雄は淡い青灰色の頭、明瞭な白い…

Citrine Wagtail キガシラセキレイ (インドの鳥その138)

8月のインド北西部ヒマラヤに近いラダックです。 キガシラセキレイ Citrine Wagtail (Motacilla citreola)の成鳥繁殖羽が見られました。 頭部から首、胸、腹にかけて鮮やかな黄色です。ちょっと頭のてっぺんが白っぽいのが気にはなります。インドでは2つの亜…

Little Spiderhunter コクモカリドリ(インドの鳥その137)

インド西南部のケララ州でのことです。1月に鳥を探して歩いていました。 チリチリという声とともに頭の上に小鳥が飛んできてとまりました。それがこちらの鳥です。 コクモカリドリ Little Spiderhunter (Arachnotherna longirustra) インドネシアでは、バリ…

Common Rosefinch アカマシコ (インドの鳥その136)

今回のインドの鳥で紹介するのは、 アカマシコ Common Rosefinch (Carpodacus erythrinus) です。 職場の森で冬鳥として見られます。 日本では数少ない旅鳥として主に日本海側で記録されるようです。ロシアや中国でも見たことがあるので、大陸では割とよく会…

Scaly-breasted Munia シマキンパラ(インドの鳥その135)

夏のインド南部カルナタカ州でのこと。 かわいらしい小鳥が近くに来ました。 シマキンパラ Scaly-breasted Munia (Lonchura punctulata)です。 目の前の枝に2羽が仲良くとまりました。 濃い栗色の頭と上面、下面は白く黒い網目模様がおしゃれです。つぶらな…

Sind Sparrow インダススズメ(インドの鳥その134)

インドの田舎にいる自分は、たまに用事があってデリーに出るときは、デリー近郊の湿地スルタンプールを訪れます。今回はそこで見られたスズメの仲間です。 インダススズメ Sind Sparrow (Passer pyrrhonotus) イエスズメ(15㎝)より小さい(13cm)スズメで…

Chestnut-shouldered Petronia コイワスズメ(インドの鳥その133)

12月のラジャスタン州。 トゲトゲした植物の多い灌木林を歩いていました。こんな鳥に出会いました。 コイワスズメ Chestnut-shouldered Petronia (Gymnoris xanthocollis) 全長13.5㎝。スズメより少し小さい鳥です。喉の黄色の丸い斑がきれいです。名前の栗…

Taiga Flycatcher オジロビタキ(インドの鳥その132)

インド北部ヒマラヤのふもとでは冬にこんな鳥が見られるとその可愛さにいつまでも見てて飽きません。 オジロビタキ Taiga Flycatcher (Ficedula albicilla) 尾を盛んに振るしぐさがとてもかわいらしいです。 こちらは別の場所で。お目目パッチリです。 職場…

Chestnut-headed Bee-eater チャガシラハチクイ (インドの鳥その131)

ハチクイという鳥は見た目がスマート、色も美しく、声もメロディアスな複雑な節で、さわやかな感じのする鳥です。 こちらはチャガシラハチクイ Chestnut-headed Bee-eater (Merops leschenawlti) その名のとおり、栗色の頭と黄色い喉が特徴です。全長は18-20…

Purple Heron ムラサキサギ (インドの鳥その130)

インドの鳥は引き続き水辺の鳥の紹介です。 ムラサキサギ Purple Heron (Ardea purpurea) です。日本でも沖縄あたりに行くと探したくなりますね。 ムラサキサギはアジア、アフリカの温かい地域の水辺に広く分布しています。インドでは広く留鳥として見られま…

Grey-headed Swamphen ハイガシラセイケイ (インドの鳥その129)

インドの鳥の今年初めての投稿が4月になってしまいました。 広い沼地に行くとグァラグァラと大きな声が聞こえることがあります。そうした声の主が、ハイガシラセイケイ Grey-headed Swamphen (Porphyrio poiocephalus) です。全長50㎝くらいの大きな鳥で、赤…

Ashy Drongo ハイイロオウチュウ(インドの鳥その128)

2021年最後のインドの鳥は、オウチュウで締めくくりたいと思います。 これまで5種類のオウチュウを紹介してきました。今回でオウチュウ類の手持ちの最後と思います。日本でも記録のあるハイイロオウチュウ Ashy Drongo (Dicrurus leucophaeus) です。 ハイイ…