ジャワクマタカ Javan Hawk-Eagleは、インドネシアを代表する鳥といってもいいでしょう。この国の紋章の鳥、また、インドネシアの国営航空会社の名前となっている神の鳥ガルーダは、ジャワクマタカをモチーフとしています。この鳥もご多分に漏れず、森林の伐採による生息地の減少から、非常に数が減ってきています。
運よく営巣しているところを観察することができました。急な斜面に生えている大木の高い枝に枯れ枝を積み上げて作った巣があり、巣内に親鳥がいます。遠い距離から30倍の望遠鏡で観察しました。どうもひなが2羽いるようなのですが、よく見えません。望遠鏡にコンパクトデジカメを取り付けたデジスコで撮っていますが、距離があるのでもやあっとした画像しか得られません。
後日、飛行訓練をしている若鳥が見えたので、この時のひなが無事巣立ったのだと思いました。
世界でジャワ島西部の森だけに生息する希少なクマタカです。大都会ジャカルタ近郊でこのような貴重な鳥に出会える幸運を感謝するとともに、この鳥が繁殖できる環境がいつまでも残ってくれることを願ってやみません。