2015-01-01から1年間の記事一覧
鳥見の時の宿で私が重視していることがあります。 それは、どんなに朝早く出発するときでも、それに合わせて朝食を食べさせてくれることです。 その上で暖かい寝床と清潔なバスルームがあれば言うことなし。南インド、ケララ州のThattekadにあるHornbill Cam…
これまで5種類登場した南インドの鳥は、皆その英語名に地名がついてましたね。 今回の鳥もやはりその一つです。キヌバネドリは、熱帯の鳥らしい美しい姿をしており、多くのバードウォッチャーが見たい鳥です。ただしインドではこの広大な亜大陸にたった3種…
南インドの西ガート地方は、非常に細長い地域に多くの固有の鳥類種が見られます。そのうちの固有のハトがこのカノコモリバト Nilgiri Wood Pigeon (Columba elphinstonii)です。暗い湿った広葉樹の森に生息し、見づらい鳥です。全長は42cm。ドバトよりも…
前回のニシインドコサイチョウに続いて、南インドの西ガート地方にのみ分布する鳥を紹介します。今回は、ミドリワカケインコ Malabar Parakeet (Psittacula columboides) です。インドに広く分布するホンセイインコ Rose-ringed Parakeetによく似てますが、…
今回は、世界でも南インドの、それも西ガートだけにしかいない鳥を紹介します。このブログのインド編の最初、インドの鳥その1で、インドコサイチョウ Indian Grey Hornbill を紹介しましたが、それによく似た鳥です。ニシインドコサイチョウ Malabar Grey Ho…
南インド、西ガート地方はとても面白いところです。 南インドの鳥その1のネパールワシミミズクが面白い鳥ナンバーワンだと思ってますが、 今回のセイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth (Batrachostomus moniliger)はそれに比肩する鳥です。 森の中、高…
インドとその周辺の国を含めたインド亜大陸は、面積の広さもさることながら、北と南、西と東でそれぞれ特徴のある自然環境が見られます。このブログでは、インド亜大陸に比較的広く見られる鳥を17種紹介した後、前回まで、ヒマラヤ山脈に代表される北インド…
日本では、キバシリという鳥がいますが、北インドには、キバシリの他に壁走りという鳥がいます。カベバシリ Wallcreeper (Tichodroma muraria)は、ヒマラヤで見られ、世界的には、旧北区、の山間の崖に生息しています。キバシリが木の幹を採食場として特化し…
イワヒバリの仲間は高山の鳥の代表です。北インドでは、数種類のイワヒバリが見られます。 私の所では、このヒマラヤイワヒバリ Altai Accentor (Prunella himalayana)が冬になるとよく見られます。ヒマラヤイワヒバリは、バイカル湖あたりの中央アジアで繁…
冬の北インドでの楽しみは、3000m以上の高いところで繁殖していた鳥たちが冬に2000mくらいまで降りてくるのに出会うことです。そうした思いから、冬になると裏の山に上がるのが楽しみになっていそいそと出かけます。このバラマユマシコ Pink-browed Rosefi…
日本にはいないのですが、インドには、Owletという、小型のフクロウの仲間が何種類かいます。これらは割と昼間見ることができるフクロウです。今回ご紹介するのは、その中でも最も小さい、全長17cmほどのヒメフクロウ Collared Owlet (Glaucidium brodiei)…
インドでは、ムクドリの仲間が何種類か見られます。 今回紹介するハマダラムクドリ Spot-winged Starling (Saroglossa spiloptera)は、その中でも、インドでの分布が限られているほうの種です。この写真を撮った時を除くと、他の場所、機会に見た記憶があり…
サイチョウって熱帯のうっそうとした原生林の鳥ってイメージがありますが、インドでは、以前インドの鳥その1で紹介したインドコサイチョウというのが私の住む町で普通に見られます。私の職場の森では、その他にもう1種類サイチョウが見られます。それが今回…
インドには、カッコウ属Cuculus が4種類いるほか、ジュウイチ属HierococcyxやカンムリカッコウClamator属、ナゲキカッコウCacomantis属などカッコウの仲間の種類が豊富です。カッコウの仲間の鳥は、卵を他種の鳥に預けて雛を育ててもらう、いわゆる托卵を行…
最近日本では中国原産の外来種ガビチョウが定着してきました。 この仲間は、50種類ほどいて、皆ここら辺から東南アジアにいる鳥です。そのうちの1種で、私の職場の森でも見られるのが 今回紹介するキノドガビチョウ Rufous-chinned Laughingthrush (Garrulax…
インド北部にはかわいい小型のヒタキの仲間がたくさんいます。 このノドグロヒタキ Rufous-gorgeted Flycatcher (Ficedula strophiata)もその一つ。和名は喉黒ヒタキですが、英語名は赤い喉あてをつけたヒタキ。 喉が黒くて胸の上部に小さな赤い斑がある。こ…
一年中緑で覆われる熱帯林。そうした環境に溶け込んでいるのがコノハドリです。 その仲間は11種。すべてアジアにいます。ほとんどのコノハドリの体の色は緑色。まさに木の葉にまぎれます。その中で、このアカハラコノハドリ Orange-bellied Leafbird (Chloro…
北インドの鳥の10番目はこの鳥、キンクロシメ Black-and-yellow Grosbeak (Mycerobas icterioides)です。私の近辺では、標高2000mくらいのヒマラヤスギの林で見られます。キロロというような澄んだ声が上のほうでするのですが、高木の高みにいることが多く…
インドで鳥を見て、インドに来た甲斐があったと思ったのは、ハゲワシ類が身近に見られることがわかった時でした。車通りの激しい道を牛が普通に歩いているようなところですし、私のいる北インドでは、ちょっと山のほうへ行けば牛やヤギが放し飼いになってい…
インド北部で渓流があると探してみるのがエンビシキチョウの仲間です。インドにいるこの仲間5種のうち4種が見られる可能性があり、そのうち最も普通で最も大きいのが今回紹介するこの鳥、 セボシエンビシキチョウ Spotted Forktail (Enicurus maculatus)です…
ゴシキドリの仲間は日本にはいない熱帯の鳥です。 インドでは、スリランカのみに生息する2種類のゴシキドリを含めると全部で11種類のゴシキドリが見られます。今回のオオゴシキドリ Great Barbet (Megalaima virens)は、その中でも最大のゴシキドリです。全…
北インドの公園や家の庭で、花のあるところには、小さくてカラフルなタイヨウチョウが見られます。良く見られるのは、2014年5月13日の「インドの鳥 その8」で紹介したムラサキタイヨウチョウ (Purple Sunbird)と、 今回ここで紹介するキゴシタイヨウ…
インド北部の町に住んでいると、ちょっとした木や藪があるところでよく見かけるのはこの鳥、 ホオジロヒヨドリ Himalayan Bulbul (Pycnonotus leucogenys) です。小さな実のついた低木の頂をフワッフワッと渡り歩いて、ピョロピョロと明るいメロディアスな声…
インド北部の道を行くと、ちょっと郊外で必ずと言っていいほど会うのがこの鳥です。 日本ではかなりの迷鳥のようですが。このヤマザキヒタキ Grey Bushchat (Saxicola ferreus)は、道端の藪や林縁でよく見られます。チリリと鈴を鳴らすような細い声が聞こえ…
今回の北インドの鳥オオルリチョウ Blue Whistling Thrush (Myophonus caeruleus)は、山道を行くと、頻繁に道端に現れます。多くの場合単独で見られます。ご覧のとおり全体が深い瑠璃色のきれいな鳥で、山道の小さな渓流沿いや川べりのような水のあるところ…
カラス科の鳥はゲェーゲェーといったお世辞にもよいとは思えない声ですが、姿は優雅に長い尾を持ち美しい色をした鳥が多くいます.北インドでは、Red-billed Blue Magpie (Urocissa erythrorhyncha) サンジャクもそうしたカラス科の代表です。全長約70㎝、職…