鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Snowy-browed Flycatcher ムネアカヒタキ(ジャワの鳥その36)

グデ山の鳥の続きです。
グデ山のあるグデパンランゴ国立公園に行くときは、公園事務所がある麓のチボダスの町から入ります。

グデパンランゴ国立公園の道は、傾斜が急で木が生い茂っているので、なかなか鳥をみつけられません。ここで大いにお世話になったのがガイドのインドラでした。

彼は、若くて英語が達者で、鳥を見つけるのも早く、鳴き声でもしっかり識別できていました。小さなスピーカーを携帯して、お目当ての鳥の鳴き声を出して呼寄せてもくれました。こちらが見たい鳥を言うと、鳥のいるポイントへ連れて行ってくれ、ちゃんとその鳥がいたことには幾度も驚かされました。インドラのお父さんは、チボダスで、Fredy's Homestayという民宿をやっており、グデに行く時はいつもそこを使っていました。いつも朝暗いうちに出掛けるのですが、インドラのお母さんが朝食とお昼の弁当を持たせてくれました。

この民宿は、Lonely Planetにより欧米の旅行者にも人気で、いつも何組かの泊り客がいました。そんな中にはたまにバードウォッチャーもいて、一緒に鳥を見に行くこともありました。ただ、インドラは、常にお客がいるわけではない鳥のガイドよりも農業に力を入れたいということで、ここ2年くらいは、彼の仲間にガイドをさせるようになり、ガイドから引退しているようです。

さて、鳥のほうですが、今回は、ムネアカヒタキ Snowy-browed Flycatcherを紹介します。とても小さな可愛いヒタキで、前回のハジロマユヒタキと同様、暗い森の低いところを主な生活場所としています。

写真はオスで、上面は青く、白い眉が印象的です。胸のオレンジ色がきれいです。メスは全体が褐色をしています。急な登山道を登っていき、途中の滝との分岐の休憩小屋のところで休んでいると、よく地面に降りてきてくれました。なぜか曇りや小雨の時に見るのが多かったような気がします。

ムネアカヒタキは、東洋区に広く分布しますが、標高1000m以上のところでないとなかなか見られない山地の鳥で、私が出会ったのも、スマトラ、ジャワ、スラウェシの山の中でした。