鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Rufous-gorgeted Flycatcher ノドグロヒタキ (北インドの鳥その12)

インド北部にはかわいい小型のヒタキの仲間がたくさんいます。
このノドグロヒタキ Rufous-gorgeted Flycatcher (Ficedula strophiata)もその一つ。

和名は喉黒ヒタキですが、英語名は赤い喉あてをつけたヒタキ。
喉が黒くて胸の上部に小さな赤い斑がある。この部分を称して「西洋の騎士が着ける喉あてが赤い」という呼び名とした方がぴたりとくると思うのですが、喉あてになじみのない国ではこうした和名になったということでしょうか。

町の郊外にあるゲストハウスを訪ねた時、1羽のオスが庭に置いてある籐の椅子の背にとまってくれました。約14センチの小さなヒタキです。
喉あてのオレンジ色がのぞきます。


このつぶらな瞳!
額でつながっている白い額線が鈍い銀色の頭に光ります。
黒い尾羽にある大きな白斑は飛ぶと目立ちます。


こちらは私の職場の森。
道端で餌を探すメス。
低木の茂みの低いところをちょこまかと動きます。
メスの額線は細くてあまりはっきりしません。


尾羽の白斑はしっかり見えます。


鳴き声は小声でチリルリルリという感じです。

似た鳥でノドジロヒタキ White-gorgeted Flycatcherというのがインド北西部にいますが、こちらは以前はFicedulaだった属名が今は Anthipesに変わっています。

ノドグロヒタキは、インドではカシミールから北部ヒマラヤに沿って見られ、中国南部、インドシナにも分布します。