今回は、世界でも南インドの、それも西ガートだけにしかいない鳥を紹介します。
このブログのインド編の最初、インドの鳥その1で、インドコサイチョウ Indian Grey Hornbill を紹介しましたが、それによく似た鳥です。
ニシインドコサイチョウ Malabar Grey Hornbill (Ocyceros griseus)です。緯度亜大陸の南西の隅にへばりつくような細い地域だけに分布しています。インドに広く分布するインドコサイチョウとはほとんど分布が重ならないようです。また、スリランカには、さらにもう一種、セイロンコサイチョウ Sri Lanka Grey Hornbillというのがいます。このような種の分化がどうして起こったのかを考えると面白いですね。
写真のように、体全体は灰色で、嘴がオレンジ色がかっています。また嘴の上の突起(カスク)がありません。
インドコサイチョウよりやや小さいサイチョウです。
インドコサイチョウは、町中でも見られるのですが、このニシインドコサイチョウはそれほどよく見られるようではありませんでした。低地から丘陵の森林のみに生息しているようです。
もっと楽に見られるかと思っていたら、そうでもない鳥でした。