インド北部の道を行くと、ちょっと郊外で必ずと言っていいほど会うのがこの鳥です。
日本ではかなりの迷鳥のようですが。
このヤマザキヒタキ Grey Bushchat (Saxicola ferreus)は、道端の藪や林縁でよく見られます。チリリと鈴を鳴らすような細い声が聞こえます。
オスはシルバーグレイの上面に黒い顔、はっきりした白い眉斑が特徴です。
12月、標高700mほどの川原の藪で。
5月の標高2100mほどの山道脇の電線で、懸命にさえずっていました。ヒーチリーリーリーといったような澄んだきれいな声で長いことさえずっていました。
9月のオスです。
凛々しい顔です。
雌は褐色です。喉の白が目立ちます。眉斑はオスに比べやや不明瞭になります。
後姿では腰と上尾筒の赤褐色がよくわかります。
繁殖は比較的高いところで行い、冬は低いところに下がっていきます。
アフガニスタンから中国南部、インドシナ、台湾まで分布しています。