カラス科の鳥はゲェーゲェーといったお世辞にもよいとは思えない声ですが、姿は優雅に長い尾を持ち美しい色をした鳥が多くいます.北インドでは、Red-billed Blue Magpie (Urocissa erythrorhyncha) サンジャクもそうしたカラス科の代表です。
全長約70㎝、職場のキャンパスでは身体より長い尾をひらひらさせて群で飛び回るのをよく見かけます。その名のとおり赤い嘴が特徴です。同じ仲間のキバシサンジャクは黄色い嘴で、サンジャクよりも高い標高に生息します。
このように長い尾の持ち主ですが、全体を撮影するのはなかなか難しいです。
この個体は赤というよりも黄色味の強いオレンジ色の嘴をしています。このくらいの個体差(齢級による差かもしれませんが)が嘴の色にはあるようです。後頸の白色部が頭頂近くまで長く伸びているのもサンジャクの特徴です。
秋には実がなった高木に群がって木の実を頻繁に加えていき木の割れ目に隠すといった貯食行動が盛んに見られます。
インド亜大陸では西部ヒマラヤの他北東部とバングラデシュに分布します。その他インドシナ、海南島にも分布します。