鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Malabar Trogon インドキヌバネドリ(南インドの鳥その6)

これまで5種類登場した南インドの鳥は、皆その英語名に地名がついてましたね。
今回の鳥もやはりその一つです。

キヌバネドリは、熱帯の鳥らしい美しい姿をしており、多くのバードウォッチャーが見たい鳥です。ただしインドではこの広大な亜大陸にたった3種類が見られるのみです。

インドキヌバネドリ Malabar Trogon (Harpactes fasciatus)は、三角形のインド半島の西のラインの西ガートと東側の東ガートの山地そしてスリランカのみに生息します。他の2種のTrogonは、インドでは東北部にのみ生息するRed-headedと東北部の、それも北部の中国国境に近いあたりのみに生息するWard'sです。

西ガートの斜面の森の細い歩道を歩いていた時、前方の枝に赤いものが見えました。こちらにその赤い腹部を向けているインドキヌバネドリのオスでした。でもすぐに飛びました。しばらく歩いて、おそらく先ほどと同じ個体がこちらの背中を向けてとまっていました。
青黒い頭。胸の赤色がちらっと見えます。
尾羽は外側の羽が淡い栗色で内側は頭と同じ色のようです。


雨覆にきれいな波の模様があります。これも雄の特徴です。
目の周りや嘴がきれいな青です。わりととぼけた感じの表情です。
前面のきれいな赤がちらっと見えるのですが、どうしてもこちらに向けてくれません。


残念ながら前からの撮影はできませんでした。
でも見たかったインドキヌバネドリのオスが出てくれたのですから満足です。