鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Blue Whistling Thrush (オオルリチョウ) 北インドの鳥その3

今回の北インドの鳥オオルリチョウ Blue Whistling Thrush (Myophonus caeruleus)は、山道を行くと、頻繁に道端に現れます。多くの場合単独で見られます。

ご覧のとおり全体が深い瑠璃色のきれいな鳥で、山道の小さな渓流沿いや川べりのような水のあるところでよく見られます。ただ、日の当たらないところで見られることが多いので、日陰者と呼ぶ友人もいます。

夏は1500m以上の高いところにいますが、冬になると標高670mの私の家の庭にも来ます。成鳥は上面にシルバーブルーの細かい縦斑が見えます。
キョコキョコと玉を転がすような美声の持ち主でもあり、夜明け前の暗いうちから声が聞こえます。最も早起きの鳥だと思います。


この個体は上嘴が欠けていました。途中で折れたというよりはもともと発達しなかった奇形の個体のように感じます。インドではこうした肢体不自由な鳥を見ることがわりとありました。生息環境の中でそうなる危険が多いということなのか、あるいはそんな個体でも人々が鳥を見る目がやさしいので生存していけると考えたいものです。


多くの餌を嘴にくわえて雛に運んでいくところでしょうか。


オオルリチョウはヒマラヤ山脈に沿ったインド亜大陸北部に分布しています。
その他には中国、インドシナ、スマトラ、ジャワにまで分布しています。ジャワではグヌンハリムン国立公園で見ましたが写真を撮れませんでした。

ジャワ島のグデパンランゴ国立公園で出会った似た種類のスンダルリチョウSunda Whistling Thrush を2013年9月15日ジャワの鳥その42で紹介しています。