インド北部で渓流があると探してみるのがエンビシキチョウの仲間です。インドにいるこの仲間5種のうち4種が見られる可能性があり、そのうち最も普通で最も大きいのが今回紹介するこの鳥、
セボシエンビシキチョウ Spotted Forktail (Enicurus maculatus)です。
木の茂った暗い渓流にいることが多く、最も普通といってもそれほどよく見られるわけではありません。
全長は28㎝。とても長い尾を持つスマートな鳥です。白と黒の色合いも清々しいです。
額がガクンと落ちている形も面白いです。
幼鳥は上面が茶褐色で、成鳥のような額や背の白斑がありません。この幼鳥は道にできた水たまりに水浴びに来ていました。
その名のとおり燕尾服を着たような長い尾羽には物差しのような白い目盛があります。
尾羽を上下にヒョコヒョコ振るのがこの鳥の特徴です。
インドではヒマラヤ沿いに西から東に細長い地域に生息しています。
中国南部、東南アジアにも分布しています。