南インド、西ガート地方はとても面白いところです。
南インドの鳥その1のネパールワシミミズクが面白い鳥ナンバーワンだと思ってますが、
今回のセイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth (Batrachostomus moniliger)はそれに比肩する鳥です。
森の中、高さ7〜8m位の高さの枝に樹皮とほとんど一緒の色の奇怪な鳥がじっとしていました。
よく見ると、小さな座布団に座っています。
セイロンガマグチヨタカのオスです。
全長は23cmほど。
座布団は、コケと羽毛でできている巣です。卵があるのでしょうか。
白っぽいパッチがありますが、こんな模様の木はざらにあります。
オスもメスも抱卵するようですが、日中はオスがその役目を負うことが多いようです。
夜間はメスにしっかり抱卵してもらい、その間オスはせっせと餌を採るのでしょうか。
少しアップにしてみました。
坊さんのような感じです。
じっとしていると見つけられません。
先ほどのオスから少し離れた笹薮で。
すぐ近くのほぼ目の高さでじっとしている枯葉のようなのは、お昼寝中のメスでした。
大きな枯葉がたれさがっているみたいです。
灰色っぽいオスに対して、メスはこのように赤っぽい色をしています。
それにしても大きな頭です。
ワシミミズクとは正反対の大きく横に広がった嘴をしています。
目の周りの羽毛がアンテナか虫取り網のように立ってます。
夜空を飛び回りながら虫を捕るのに都合がよいのでしょう。
オスもメスも、密林の中で、じっとしていると完全に周囲に溶け込んでしまってます。
セイロンガマグチヨタカは、世界でもここ南インドとスリランカだけで見られる鳥です。