日本にはいないのですが、インドには、Owletという、小型のフクロウの仲間が何種類かいます。これらは割と昼間見ることができるフクロウです。
今回ご紹介するのは、その中でも最も小さい、全長17cmほどのヒメフクロウ Collared Owlet (Glaucidium brodiei)です。
インドでは、ヒマラヤの900〜3000mほどのところに留鳥として見られます。山の森林で、トゥットゥトゥットゥッ と4声のリズムの良い金属的な音を幾度も繰り返して響かせます。こんな時には、ヒメフクロウの周りを小鳥たちがモビングして付きまとうのをよく目にします。こうした性質を利用して、録音していたヒメフクロウの声を流すと、近くに小鳥が寄ってくることがよくあります。友人がこれをやるととても効果的なので、たいへん重宝します。
頭部は細かい斑紋がたくさんあります。フクロウにしては目があまり大きくなく、両目の間隔が狭い気がするのは、昼間活動することが多いからなのでしょうか。
このように「もう一つの顔」を持っています。
初めにこの「後ろの顔」を見ると、変な顔のフクロウと思うでしょう。
ヒメフクロウは、ヒマラヤから中国西部、マレー半島、スマトラ、ボルネオで見られます。