鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Altai Accentor ヒマラヤイワヒバリ (北インドの鳥その19)

イワヒバリの仲間は高山の鳥の代表です。

北インドでは、数種類のイワヒバリが見られます。
私の所では、このヒマラヤイワヒバリ Altai Accentor (Prunella himalayana)が冬になるとよく見られます。

ヒマラヤイワヒバリは、バイカル湖あたりの中央アジアで繁殖し、ヒマラヤで冬を越します。北インドでは、標高2000〜4000mで越冬します。高いところで雪が降ると2000mくらいのところまで降りてくるので、私の所でも見られることとなります。

ちなみに、手元の1983年のソ連のフィールドガイドでは、越冬地が不明とされています。

通常、群で移動し、100羽くらいの大きな群れもたまに見られます。
送電線にとまっていました。ここの送電線では毎冬大きな群れが見られました。
目が鋭く、身体がスリム、嘴が細くとがっていて、とてもハンサムな鳥だと思います。


白い喉と胸の褐色の斑が特徴です。


地面や急斜面の裸地で種子を食べているのもよく見かけます。そんな中でわりと近く見られたこともあります。


イワヒバリの仲間は、多夫多妻あるいは一妻多夫のつがい関係が有名です。ヘルパーもいていわゆる共同繁殖といった繁殖生態を持ち、厳しい高山の環境で生き延びているようです。