北インドの鳥の10番目はこの鳥、キンクロシメ Black-and-yellow Grosbeak (Mycerobas icterioides)です。
私の近辺では、標高2000mくらいのヒマラヤスギの林で見られます。キロロというような澄んだ声が上のほうでするのですが、高木の高みにいることが多く、それほど見やすくはありません。
この写真を撮影した時は、夏に道端の低木に巣立ちした幼鳥を含めた家族群でいて、低木の実を食べていました。
この写真は、道に落ちている大きな木の実を食べに降りていた時のものです。
黒と黄色のはっきりとした色分けがオスの特徴です。日本の鳥でいうと、イカルが近い仲間です。大きさもイカルくらいです。雌は青みがかった灰色をしていて、おなかが薄いオレンジ色をしています。
大きくがっちりとした嘴で固い殻を割って実をガリガリと食べます。
それにしても、黒と黄色のはっきりとした2色という色分けは鮮やかです。どうしてこんな色が着いたのでしょうね。
キンクロシメは、インドではネパールから西のヒマラヤ山脈沿いに生息しています。分布はアフガニスタンまでで、中国にはいないようです。