前回に続きインドのセキレイをもう一種。
ツメナガセキレイ Yellow Wagtail (Motacilla flava)
インド亜大陸には5亜種が記録されていると図鑑に書かれてます。
これは一番普通に見られる亜種 Motacilla f. beemaと思います。
雄は淡い青灰色の頭、明瞭な白い眉斑、白い顎の線が黄色の喉と対比されます。耳羽は灰色か茶色です。
こちらはインドの首都デリー近郊の湿地で10月に見られた個体。
こちらは1月に北部のウッタラカンド州での個体。前のよりやや黄色みが強いです。
これが見られたところは住宅地に近い湿地ですが、ご覧の通りゴミだらけです。インドではこういう湿地が実に多いです。
ツメナガセキレイはヨーロッパからサハリンまで旧北区に広く分布して繁殖します。アラスカ西岸までいるそうです。
冬は熱帯地域に移動します。インドでは、スリランカ、アンダマンも含めて広く冬鳥として見られます。日本では数少ない旅鳥です。
大きさはキガシラセキレイ19㎝とされる一方、ツメナガセキレイは18センチとされてます。尾の長さの違いかもしれません。