鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Citrine Wagtail キガシラセキレイ (インドの鳥その138)

8月のインド北西部ヒマラヤに近いラダックです。

キガシラセキレイ Citrine Wagtail (Motacilla citreola)の成鳥繁殖羽が見られました。

頭部から首、胸、腹にかけて鮮やかな黄色です。ちょっと頭のてっぺんが白っぽいのが気にはなります。インドでは2つの亜種があるそうで、こちらは上面の色が黒いので、M. citreola Calcarataのようです。基亜種のM. c. citreolaの上面は灰色だそうです。

 

10月のインドの首都デリー近郊ではこうした非繁殖期の姿のほうが普通です。

 

非繁殖期のキガシラセキレイとツメナガセキレイとの区別は、耳羽を囲んだ目から眉

を通ってアルファベットの "C" の文字が見えるのがCitrineの C 、すなわちキガシラセキレイといわれています。上面は灰色です。

 

これもキガシラセキレイの非繁殖羽で、顔の黄色が薄いです。

 

こちらは上面は灰色で、顔の黄色はかなり残っていますが、耳羽の色は淡くなっています。

キガシラセキレイは、シベリア北西部、中国北西部から中央アジアで繁殖し、冬はパキスタンからインド、中国までの南アジアで越冬します。日本では数少ない旅鳥です。

インドでは、ヒマラヤで繁殖し、冬は全国で見られます。