鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Taiga Flycatcher オジロビタキ(インドの鳥その132)

インド北部ヒマラヤのふもとでは冬にこんな鳥が見られるとその可愛さにいつまでも見てて飽きません。

オジロビタキ Taiga Flycatcher (Ficedula albicilla)

尾を盛んに振るしぐさがとてもかわいらしいです。

こちらは別の場所で。お目目パッチリです。

 

職場の森にも来てくれます。体色は灰色味が強いです。喉に少し淡いオレンジ色が見えます。頭の傾げ方がかわいい!

 

日本では関東地方で何度かニシオジロビタキを見たことがあります。両種の冬羽の区別はなかなか難しいです。このように嘴が黒く、太くて頑丈に見える感じがオジロビタキのポイントではないかと思います。上尾筒の最長の羽の色が黒いのも特徴といわれますが、この写真でも黒い羽が白い下尾筒にかぶって黒い色が見えますね。

 

尾羽を振り上げると下尾筒の白と尾羽の黒のコントラストがきれい。

 

とても近くに来て楽しませてくれた個体でした。

オジロビタキはユーラシア大陸北部で繁殖し、インドからインドシナ、中国南部にかけた地域で越冬します。ニシオジロビタキの繁殖域はオジロビタキより西側のヨーロッパのほうだそうです。日本では、渡りの時期にオジロビタキは日本海寄りで、ニシオジロビタキは本州以南で見られるようです。

オジロビタキは、インドでは北東部から中部、東部にかけて冬鳥として渡来します。ニシオジロビタキの越冬地はそれより西のほうだそうですが、ここヒマラヤ山麓では両種の越冬域が重なるので、識別には注意が必要です。