10月のインド北部の職場の森です。藪の中に1羽のスマートな鳥が静かに休んでいました。ノドジロオウギビタキ White-throated Fantail (Rhipidura albicolis)です。
スレート色の全身に小さめの白い眉がおしゃれです。尾羽の長いスマートな小鳥です。
つぶらな瞳。白い眉と白い喉。体全体は黒灰色で、白い帯などはありません。
全長19㎝のとてもかわいらしい小鳥です。嘴の周りの針のような羽毛が前を向いています。これは飛びながら虫を捕まえるのに適しているのでしょう。
5月初旬に藪の中に巣を見つけました。その時は親鳥が抱卵中だったようです。3週間後には、割と大きくなった2羽の雛がいました。きれいなお椀の形の巣です。
親鳥が来ると雛が大きな口を開けて餌をねだります。その口の中にさっと嘴で餌を押し込むと、親鳥はすぐ去っていきます。2羽の親鳥が交互に餌を運んできていました。相当に忙しそうです。
雛は孵化後2週間くらいたっているでしょうか。白い眉ができていて、羽毛もかなり生えています。
それほど遠くない時期に巣立つような感じです。
ノドジロオウギビタキは、パキスタンからバングラデシュ、インドシナ、スマトラ、ボルネオに分布しています。インドでは、北東部、東部の森林地帯に留鳥として見られます。