鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

White-throated Fantail ノドジロオウギビタキ(インドの鳥その146)

10月のインド北部の職場の森です。藪の中に1羽のスマートな鳥が静かに休んでいました。ノドジロオウギビタキ White-throated Fantail (Rhipidura albicolis)です。 

スレート色の全身に小さめの白い眉がおしゃれです。尾羽の長いスマートな小鳥です。

 

 

つぶらな瞳。白い眉と白い喉。体全体は黒灰色で、白い帯などはありません。

 

全長19㎝のとてもかわいらしい小鳥です。嘴の周りの針のような羽毛が前を向いています。これは飛びながら虫を捕まえるのに適しているのでしょう。

 

5月初旬に藪の中に巣を見つけました。その時は親鳥が抱卵中だったようです。3週間後には、割と大きくなった2羽の雛がいました。きれいなお椀の形の巣です。

 

親鳥が来ると雛が大きな口を開けて餌をねだります。その口の中にさっと嘴で餌を押し込むと、親鳥はすぐ去っていきます。2羽の親鳥が交互に餌を運んできていました。相当に忙しそうです。

 

雛は孵化後2週間くらいたっているでしょうか。白い眉ができていて、羽毛もかなり生えています。

 

それほど遠くない時期に巣立つような感じです。

ノドジロオウギビタキは、パキスタンからバングラデシュ、インドシナ、スマトラ、ボルネオに分布しています。インドでは、北東部、東部の森林地帯に留鳥として見られます。