インドの鳥の今年初めての投稿が4月になってしまいました。
広い沼地に行くとグァラグァラと大きな声が聞こえることがあります。そうした声の主が、ハイガシラセイケイ Grey-headed Swamphen (Porphyrio poiocephalus) です。全長50㎝くらいの大きな鳥で、赤い大きな嘴とその上に続く額の赤色が特徴です。目も真っ赤です。
体は青紫色。頭は灰色がかっています。
こちらは頭の青色がやや強いです。
植物が密に茂った沼地を歩くのに都合のいい長い脚をしています。
大きくて目立つ鳥と思うのですが、植物が密生している中にいることが多いので意外と見つけにくい鳥です。
写真はいずれもデリー近郊の沼地で撮ったものです。
インドでは留鳥として全国に広く分布しています。
この鳥を見た10年ほど前は、この鳥はセイケイPurple Swamphen (Porphyrio porphyrio) として記載され、南北アメリカを除く旧世界とオーストラリア区に広く分布するとされていました。IOCチェックリストによると、2015年に5つの種に分類が別れたとのことです。日本鳥類目録では掲載されていないようで、和名が見つかりませんが、とりあえず英名を和訳してハイガシラセイケイとしておきました。
なお、アメリカでは、篭脱けを起源とする個体群がフロリダに定着しているようです。