インドの人たちのシンボル的な鳥といえばこの鳥でしょう。
インドオオヅル Sarus Crane (Grus antigone)
全長156㎝、翼長240㎝、インドで見られる5種類のツルの中で最大です。顔と首の上部は赤く、頭頂の裸出部は灰緑色の皮膚が裸出し、体全体は灰色がかっています。脚は薄い赤色です。
写真は10月に首都デリーの近郊で見た成鳥です。
こちらは2月にやはりデリー近郊で見た親子です。地面で餌を探しています。
インドオオヅルのペアは一生添い続けるといわれています。
デリーに行くときは大気汚染のせいか空気が曇っていることが多く、色があまりきれいに出ないのが残念です。
インドオオヅルは、主にインド北西部とネパール西部に留鳥として生息しています。その数は15,000~20,000羽といわれ、IUCNレッドリストではVU(危急種)、野生で高い絶滅のリスクに直面しているといわれます。湿地が灌漑などにより農地に転換され、適した生息地が少なくなっていることが問題とされています。