2021年最後のインドの鳥は、オウチュウで締めくくりたいと思います。
これまで5種類のオウチュウを紹介してきました。今回でオウチュウ類の手持ちの最後と思います。日本でも記録のあるハイイロオウチュウ Ashy Drongo (Dicrurus leucophaeus) です。
ハイイロオウチュウは、アフガニスタンからインド、インドシナ、インドネシア、中国に分布しています。インドでは、ヒマラヤと北東部の山地で繁殖し、冬季は半島部に広く冬鳥として見られます。
4月にインド北部の山地の2000mほどの森で見た個体です。日本で記録のあるハイイロではなく、青みがかった光沢のある色をしています。インドで広く見られるハイイロオウチュウの亜種D.l.longicaudatusです。
蜘蛛の糸を頭にまとわりつかせています。
こちらは上の個体を見たところよりさらに登って行った標高2500m付近で、6月に見つけた営巣中の個体です。卵を抱いているのでしょうか。巣は細かい枝を積み上げて作られているようです。
こちらは上の営巣中のところの近くで8月に見たものです。
ハイイロオウチュウは全長29㎝、オウチュウ(28㎝)よりわずかに大きいです。ほっそりした印象です。