鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Ashy Drongo ハイイロオウチュウ(インドの鳥その128)

2021年最後のインドの鳥は、オウチュウで締めくくりたいと思います。

これまで5種類のオウチュウを紹介してきました。今回でオウチュウ類の手持ちの最後と思います。日本でも記録のあるハイイロオウチュウ Ashy Drongo (Dicrurus leucophaeus) です。

ハイイロオウチュウは、アフガニスタンからインド、インドシナ、インドネシア、中国に分布しています。インドでは、ヒマラヤと北東部の山地で繁殖し、冬季は半島部に広く冬鳥として見られます。

4月にインド北部の山地の2000mほどの森で見た個体です。日本で記録のあるハイイロではなく、青みがかった光沢のある色をしています。インドで広く見られるハイイロオウチュウの亜種D.l.longicaudatusです。

蜘蛛の糸を頭にまとわりつかせています。

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こちらは上の個体を見たところよりさらに登って行った標高2500m付近で、6月に見つけた営巣中の個体です。卵を抱いているのでしょうか。巣は細かい枝を積み上げて作られているようです。

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こちらは上の営巣中のところの近くで8月に見たものです。

ハイイロオウチュウは全長29㎝、オウチュウ(28㎝)よりわずかに大きいです。ほっそりした印象です。

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