インドではCuckooが15種類記録されています。日本に生息するカッコウ、ホトトギス、ツツドリも含まれますが、ジュウイチはいないようです。
初夏の5月、北部ウッタラカンド州の標高2000mの山道を走っていると、向こうのヒマラヤスギのてっぺんで、カッコウ、カッコウという声が聞こえました。
カッコウ Common Cuckoo (Cuculus canorus)が気持ちよさそうに鳴いています。
その2週間後、やはり同じところでカッコウが鳴いていました。この時は後ろ姿だけでした。
こちらは8月に、北西部のレイの標高3000m近い山道で、電線にとまっていたカッコウ。翼の部分にやや赤みがあります。頭部の縞々模様は若いオスでしょうか。
カッコウは、ヨーロッパからアジアの温帯にかけて広く分布しています。アラスカ西部の島にも夏見られるようです。インド亜大陸では、ヒマラヤの丘陵部で繁殖、そのほかの地域では主に冬に見られます。
インドで見られるカッコウは、亜種C. c. bakeriのようです。日本のカッコウは、C. C. telephonusとされています。