チメドリは、熱帯アジアの代表的な鳥のグループで、その多くは藪の中でごそごそしているような印象があります。しかし、今回紹介する種は、そんなチメドリの仲間でも明るい印象の姿、動きをしています。
ズグロウタイチメドリ Rufous Sibia (Malacias capistratus)は、黒い頭と赤褐色の体、長い尾をしていて、全長は21cmほどの鳥です。
北インドの山地に生息しており、インド亜大陸のみで見られます。
フィフィフィフィヒョーという尻下がりの笛のような明るい声でよく鳴きます。歌いチメドリと言われるわけですね。
黒い頭を時々冠のように立てます。
北インドでは11月頃が桜の見頃です。数羽で花に群がって、桜のドームの中で吸蜜します。
下向きに咲く花には、このように枝の下にしっかりとしがみつき、あおむけになって蜜を吸います。細くてやや下に湾曲した嘴が役に立っているようです。