鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Rufous Sibia ズグロウタイチメドリ (北インドの鳥その27)

チメドリは、熱帯アジアの代表的な鳥のグループで、その多くは藪の中でごそごそしているような印象があります。しかし、今回紹介する種は、そんなチメドリの仲間でも明るい印象の姿、動きをしています。

ズグロウタイチメドリ Rufous Sibia (Malacias capistratus)は、黒い頭と赤褐色の体、長い尾をしていて、全長は21cmほどの鳥です。

北インドの山地に生息しており、インド亜大陸のみで見られます。


フィフィフィフィヒョーという尻下がりの笛のような明るい声でよく鳴きます。歌いチメドリと言われるわけですね。
黒い頭を時々冠のように立てます。


北インドでは11月頃が桜の見頃です。数羽で花に群がって、桜のドームの中で吸蜜します。


下向きに咲く花には、このように枝の下にしっかりとしがみつき、あおむけになって蜜を吸います。細くてやや下に湾曲した嘴が役に立っているようです。


光が足りないのですが、大きなアゲハの幼虫をとらえて食べようとしています。