東南アジアの湿った森では、ウッウッウッウッという低いこもった声がよく聞こえます。オオバンケンの声です。
インドでは、オオバンケンは広く分布しており、東部と北部に分布する亜種Centropus sinensis sinensisが東南アジアに広く見られるのと同じで、南部を含めて半島の大部分に分布する亜種がこのSouthern Coucal (Centropus sinensis parroti)です。
オオバンケンはカッコウの仲間ですが、托卵の習性はありません。
ぎらっと光沢のある頭と真っ赤な目が印象的。
C.s.sinensisとの違いは、背の茶色に首の青紫が大きく食い込んでいるところです。
オオバンケンは、開けたところの地上にいるときに見られることが多いのですが、すぐに藪に入るのでじっくりとみられることがなかなかありません。
長く飛ぶのが苦手な鳥でもあります。