インドには大型のワシが何種類か生息しています。その中でもクマタカ Mountain Hawk-Eagle (Nisaetus nipalensis)は、やはり風格があります。
インドではクマタカは北部のヒマラヤの山地で見られます。
ウッタラカンド州の東、7000mを超す名峰ナンダ・デビを望む山の森で見られたのが今回の写真です。
樹冠に悠然ととまって領地を睥睨しているかのようです。
頭上にはとても長い冠羽があり、黒い顔が大変精悍な印象を与えます。王の風格がありますね。
インドのクマタカはインドから中国、台湾、インドシナ、マレー半島に分布するNisaetus nipalensis nipalensis で、日本で繁殖するクマタカは、N. n. orientalis で別亜種です。
日本では深山幽谷のワシのイメージが強いクマタカですが、インドでは集落の近くでも見られます。今回の個体も集落の裏山という感じのところで見られました。