バードウォッチャーの憧れの鳥として最も人気のある種類といえば、ヤイロチョウは代表的なものでしょう。私もそうですが、この仲間はなかなか見ることができません。私は、日本では姿はおろか、声さえも聴いたことがありません。
インドの図鑑には5種のヤイロチョウが載っており、自分のいるインド北部では夏に来るということを友人から聞いていたので、ぜひ見たいと思っていました。
ということで、今回は、インドヤイロチョウ Indian Pitta (Pitta brachyura)を紹介します。
実は地元で夏に見たことはなく、1月に南部のケララ州へ行った時に、ようやく藪の中にいるのを見たのが今回の写真です。すぐ近くでごそごそしているのですが、全くいいところに出てきてくれませんでした。それでも、見たという証拠程度の写真がありましたので、恥ずかしながらお見せします。
目と顔の黒いマスク、目の下の白い斑、バフ色の胸から腹と下腹の真っ赤な帯が見えます。丸いからだとがっしりした脚をしています。
上面は緑色です。上尾筒のコバルトブルーと赤い下帯がのぞいています。
尾羽は黒ですね。その先にコバルトブルーの帯があります。頭頂は茶色で黒い頭央線が見えます。黒いアイマスクの上に白いラインが見えます。
インドヤイロチョウは、インド亜大陸の固有種です。ヒマラヤからインド中央部で繁殖し、冬はインド南部やスリランカで越冬します。
日本のヤイロチョウとよく似た色合いです。違うのは目の下の白い横斑のようです。
インドではナブラン(九つの色)と呼ばれるそうです。