鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Olive-backed Pipit ビンズイ (インドの鳥その107)

インドではタヒバリの仲間が多く見られますが、どれも似たような見た目なので識別には苦労します。そんな、セキレイ科タヒバリ属の鳥を少し紹介していこうと思います。

まずは日本でもおなじみのビンズイ Olive-backed Pipit (Anthus hodgsoni)

ビンズイはアジア北部で繁殖し、インド、東南アジア、中国北部で越冬します。

インドではヒマラヤで繁殖し、北西部や南東部を除いた広い地域で冬鳥として見られます。日本では四国以北のわりと標高の高い地域で繁殖し、冬は標高の低い地域に移動します。

その名のとおり上面がオリーブ緑色で背に暗褐色の縦斑があります。淡色の明瞭な眉斑があり、目の後方に小さな白い斑と黒い斑があります。下面は白っぽく、胸と脇にはっきりとした黒の縦斑があります。

写真はインド北部ウッタラカンド州で11月に見られたビンズイです。全長が15㎝でこの仲間としては小さいほうです。針葉樹の先にとまっています。

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こちらはウッタラカンド州東部で1月に見た個体。電線にとまって地上の餌を探しているのでしょうか。

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こちらは11月に北東部の西ベンガル州でのもの。ホテルの芝生で餌を探していました。

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ビンズイは、顔がかわいく、何となくすらっとした体つきをしているところが好きです。