今回はインドの平原に普通に見られる小鳥を紹介します。
クロノビタキ Pied Bush Chat (Saxicola caprata) ヒタキ科ノビタキ属
インドでは留鳥として広く分布しています。比較的開けた平野の藪で見られます。
世界的にはアジアの熱帯・亜熱帯の開けた場所に生息しています。日本では琉球諸島などの島しょ部で迷鳥として記録があります。
この写真は、インド北部ウッタラカンド州西部で12月に出会った雄です。
雄は全身黒色で、腰と下腹、下尾筒が白色、翼に白い斑が見られます。
こちらは4月にインド北部ウッタラカンド州ラジャジ国立公園で出会った雌です。雌は上面が灰色っぽく、下面はオレンジ褐色です。ノビタキの雌のような明瞭な眉斑や翼の白い斑がありません。ただしこの個体には翼に小さな白斑が見えますが。
8月にインド南部ケララ州で出会った雄の一年目若鳥と思われます。お腹の黒色部分に鱗模様が見えます。
同じく8月の南部ケララ州の雌の若鳥と思われる個体。全体が赤褐色がかっています。
クロノビタキは開けたところの低木の上にいて餌の昆虫を探します。
若いオスが大きなケラのような虫を見つけてくわえました。
呑み込もうとして目を白黒させています。大丈夫でしょうか。
やっぱり呑み込めず諦めて地面に餌を吐き出しました。このような若い個体はこうしていろいろと学ぶのでしょう。