今回もインドのタヒバリ類の続きです。
ラジャスタン州の乾燥地帯にある小さな池でのこと。いかにも乾燥したところの鳥という、灰色の地味な鳥が水を飲みにペアで現れました。
サメイロタヒバリ Water Pipit (Anthus spinoletta) です。
はっきりとした眉斑。上面に淡いぼんやりとした縦斑があります。全長は15㎝で、タヒバリとほぼ同じです。なかなかかわいい顔をしています。
下面の縦斑もタヒバリに比べて淡くぼんやりしています。脚の色が肉色のタヒバリに対して、サメイロタヒバリの脚は黒い色をしています。インドでもこの時しか見たことがありません。
サメイロタヒバリは、ヨーロッパ南部で繁殖し、パキスタンやインドに冬鳥として渡ってきます。インドでは、パキスタンに近い西部や北部で見られるようです。