今回の鳥は イソヒヨドリ Blue Rock Thrush (Monticola solitarius) です。
世界的には旧北区と東洋区に広く分布しています。
写真の鳥は、日本でふつうにみられるイソヒヨドリと異なりますね。日本のイソヒヨドリは下面が赤褐色ですが、こちらはお腹までも青一色です。そう、日本のイソヒヨドリ Monticola solitarius philippensis とは別の亜種 Monticola solitarius pandoo です。亜種和名はずばり、アオハライソヒヨドリ です。
インドでは西部ヒマラヤの標高の高いところで繁殖し、冬には下のほうに下がってきます。写真は、1月に、住んでいる町の裏山の標高2000mほどのところで見られた雄です。
このような岩だらけの山で見られます。繁殖地はここよりさらに北の奥地ですので、日本のような海岸の鳥というイメージにはなりずらいです。英名のとおり、「青い岩のツグミ」ですね。
こちらは10月に見られた雌です。ここらへんでは、それほど普通に見られる鳥という感じはしません。
日本では最近イソヒヨドリが街のほうで見られるようになりましたが、インドでそのようになっているとは聞いていません。