鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Brown Hawk Owl アオバズク (インドの鳥その69)

今回は、日本でも夏の青葉の季節のフクロウとしておなじみの

アオバズク Brown Hawk Owl (Ninox scutulata)

アオバズクを「インドの鳥」のカテゴリーとするか、「北インドの鳥」のカテゴリーとするか迷ったのですが、インドでの分布がヒマラヤ山麓部に加えて、南東部や南西部のガート山脈でも見られることから、「インドの鳥」としました。実際、南部のケララ州でも見たことがあります。

日本産鳥類目録改訂第7版では、日本で繁殖する個体群もインドで繁殖する個体群も、亜種は違えども、ともにNinox scutulataとしていますが、最近の分類では、インドの個体群は、Ninox scutulata、日本を含むアジア東部の個体群は、Ninox japonica として別種としていることが多いようです。日本産鳥類目録の次の改定時には別種とされるのでしょうか。

インドでは留鳥として見られ、我が家の庭でも夏になると、コオッ コオッと、語尾を上げる声で一度にだいたい5声の鳴き声が聞かれます。日本のアオバズクのような、ホッホッ、ホッホッ、と単調な二声ずつの区切りで鳴き声が聞こえるのとは異なります。

写真は、家の庭で冬の1月に見つけた個体です。

午後の遅い時間にごちゃごちゃとした藪の中に休んでいて、撮影にはとても苦労しました。

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しばらく後には、何か蛾のようなものを捕まえて食べているような様子が見えました。

目と目の間の白い三角模様は特徴的です。頭の色が日本のアオバズクより灰色味が強いようです。f:id:indoburung11:20200723121047j:plain

 

少しこちらを気にしているようです。

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夏には、数羽のアオバズクが飛び回って、一斉に羽化した虫を食べている様子が見られました。