8月も終わりです。北の繁殖地から南の越冬地へ渡るシギやチドリが日本の湿地を訪れています。10月のデリー近郊の湿地ではこんなシギが見られます。
エリマキシギ Ruff (Philomachus pugnax)
エリマキシギは、インドでは、西部では旅鳥、デリーを含む中部から南部では冬鳥です。繁殖地はユーラシア大陸北部で、かの地ではきれいに着飾った姿が見られるのでしょうが、インドではそんな姿はなかなか見られないようです。日本と比べてインドは繁殖地からやや近いようにも見えますが、そううまく襟巻が見えるわけではありません。
この写真の個体は、顔に黒い飾り羽が少しだけ残っていました。泥をかぶったようです。雄のエリマキシギで、夏羽から冬羽に移行途中です。
こちらは若いエリマキシギでしょうか。
ずんぐりした体と短くてやや下に曲がった黒い嘴、長めの脚が特徴的です。
左がエリマキシギ、全体が灰色です。冬羽の雌でしょうか。
右はタカブシギです。