鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Spangled Drongo カンムリオウチュウ (インドの鳥その124)

インドの鳥のカテゴリーでは、広いインド亜大陸で、北部でも南部でも見られる鳥を紹介しています。今回紹介するのも、インド全土ではないものの、北でも南でも見られる種類です。

カンムリオウチュウ Spangled Drongo (Dicrurus hottentottus) です。

世界的には、インド、タイ、インドネシアの一部や中国の中部・南部などに分布しています。インドでは、ヒマラヤ山麓からインド北東部、南部の西ガート地方の広葉樹林に留鳥として見られます。今回の写真はいずれもインド北部のヒマラヤ山麓にある職場の森で出会った時のものです。ここでは普通に見られる鳥です。日本では迷鳥として舳倉島や琉球諸島などで見られます。

この写真は12月のものです。カンムリオウチュウは、全長32センチほどのカケスくらいの大型の、スズメ目オウチュウ科の鳥です。

黒い鳥ですが、Spangledというだけあって、青黒い光沢の強い体をしています。目は暗赤色、下方に大きく曲がった嘴、先が広がり両先端がまくれ上がった大きな尾羽が特徴です。

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こちらは10月の個体です。額に「冠」という名にちなんだであろう、長い髪の毛のようなワイヤーのような羽毛があります。Hair-crested Drongoという別名があります。

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こちらは8月の写真です。嘴や目の雰囲気から2羽の幼鳥のようです。左の個体には少し長い額の羽毛が見えています。

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カンムリオウチュウは、チュウイー ホォーといった複雑な大声を出すので、いるととても目立ちます。