オウチュウ(オウチュウ科の鳥という意味で使ってます。いくつも種類がいるカラス科の鳥を総称してカラスと呼ぶのと同じです。)は、熱帯アジアに分布するカラスに近い鳥で、ほとんどの種が光沢ある黒色の体です。
オウチュウ(今回紹介する種の和名です) Black Drongo (Dicrurus macrocercus) は、インドでもっとも普通のオウチュウで、インド全土に広く生息しており、住宅地でもよく見られます。
すらっとした鳥で、頭のてっぺんから尾の先まで真っ黒です。
尾は長く二又に深く割れます。
木にとまり、キキュー キキューと鋭い声でうるさく鳴き、ときどき空中を飛ぶ虫を捕まえにとまっている枝からふわっと飛び、また戻ります。
嘴の根元に白い点があるのが特徴です。赤っぽい目をしています。
嘴の付け根に生えている長いひげは飛ぶ虫を捕まえるのに役立っているのでしょうか。ヒタキ類にもありますね。
オウチュウは、中国、インド、インドシナ半島、ボルネオ、ジャワ、バリに分布しています。
日本では、1976年から観察記録があり、2012年に出された日本鳥類目録改訂第7版(日本鳥学会)で、公式に日本の鳥として掲載されました。