鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Common Hoopoe ヤツガシラ (インドの鳥その13)

ヤツガシラ Common Hoopoe (Upupa epops)は、インドでは普通に見られる鳥です。
それでも、私が仕事をしていたインド北部で初めて見た時は、けっこう興奮しました。

日本ではそれまで見たことがなく、以前行ったトルコの山のほうの草原で見た時以来でしたから、そこにいるとは聞いていたものの、しばらく見ることができず、探していたグランドで、長い嘴を突き刺しながら地面を歩き回ったその姿をずいぶん長いこと見ていました。

長い冠羽と長い嘴がハンマーのような形の頭になってます。ふわふわとした飛び方に特徴があります。


柔らかな黄褐色の体色、黒と白の縞模様。
一生懸命土を突き刺すもので、嘴には泥が付きます。


これは高原の段々畑で早朝餌を探していた個体。
朝露が星のように輝く中で、大きな虫を土の中から引っ張り出しました。


休む時は木の上にとまることも多いようです。


興奮すると頭の羽毛をぱっと開きます。


インドでは開けたところによく見られます。デリー市内の動物園のカバのところで、地面を歩きながら餌を探しているのを見たことがあります。

世界的には、ヨーロッパ南部、南アジアに分布します。古い本だと1目1科1属1種になっていましたが、今は、アフリカの種が3種に分かれて、全部で4種になっているようです。