インドに普通にいる色のきれいな鳥をもう少し続けます。
今回はミドリハチクイ Green Bee-eater (Melops orientalis)です。
ハチクイは、蜂食いで、飛んでいる蜂などの虫を空中で追いかけて捕まえ、食べる鳥です。どれもスマートで、翼の先が三角にとがっています。
ミドリハチクイは、灌木林のような明るい、木がまばらに生えている林で、枝の先にとまって周囲を伺い、飛んでいる蜂を見つけるとさっと枝から飛び立ち、ふわふわくるくると弧を描くように飛び、細くて長い嘴で飛んでいる虫を捕まえて戻ってきます。
背の羽毛が毛羽立つと、裏が茶色く見えるんですね。
成鳥の頭部は金色、身体は緑色。中央の尾羽がすっと長く伸びてます。
クリ、クリッという声を出します。
嘴の付け根にはひげが見えます。ヨタカのように、口の近くを飛ぶ虫をとらえやすくする仕組みでしょうか。黒い首輪があります。目はかなり赤いです。
成鳥の喉が青いのも特徴です。この個体は色が鮮やかではないので、まだ若いのでしょうか。
これは幼鳥と思われます。成鳥のような長い尾羽がなく、黒い首輪もありません。
インドでは広く分布しています。数羽の群で見かけることも多いです。巣は2013年1月29日の記事で紹介した、ジャワの鳥、ルリノドハチクイと同じように、地面にトンネルを掘って作ります。
ミドリハチクイはインドにいるハチクイの仲間で最も小さく、全長は16−18㎝ほどです。
北アフリカからインド、インドシナに分布しています。
アフリカの草原に火を入れるとたくさんのハチクイが炎の上を飛び回って、飛び立つ虫をとらえるのをテレビで見たことがありますが、インドでそうした光景を見たことはありません。