ブッポウソウは、日本では大きな木のある森に夏鳥としてきます。インドでも、日本と同じ種類のブッポウソウがいますが見られる地域は限られています。でも別の種類のインドブッポウソウはインド全土に広く分布しています。
デカン高原を列車で旅すると、車窓から、電線にとまっていたりふわふわと飛ぶこの鳥の姿をよく見かけることができます。
インドブッポウソウ Indian Roller (Coracias benghalensis)は、丸くて大きな頭をして、耳から喉にかけて白いひげのような羽毛があるのが特徴です。
電線や木の上から見張っていて、獲物のトカゲやバッタを見つけるとふわっと地面に飛び降りてとらえるのをよく見かけます。
頭や翼のターコイスブルーが美しい鳥です。
背と首は紫がかった茶色の暖かい色をしています。
飛ぶと翼の上面の雨覆いが淡青色、風切りが濃青色のコントラストが美しく、インドの図鑑ではオックスフォードブルーとケンブリッジブルーと表されています。日本で言えば、東京大学の淡青と京都大学の濃い青のそれぞれのスクールカラーのコントラストということですね。
声を聴くことはほとんどありません。
たいていは一羽で、時には数羽が一緒にいることがあります。
インドブッポウソウは、インド亜大陸の高いところを除く地域に広く見られ、東はベトナムから、西は紅海沿岸部に分布しています。