鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Indian Peafowl インドクジャク (インドの鳥その4)

今回はインドの国鳥インドクジャクです。

インドクジャクIndian Peafowl(Pavo cristatus) は、インド全土とスリランカに広く分布しています。宗教上殺生を好まないインドの人々のおかげで、人家の近くにもよく見られ、車や列車の車内からも見ることが多い鳥です。
インドネシアでは、ジャワ島の西と東の端にわずかしか見られないクジャクですが、インドではデリーの世界遺産の遺跡の敷地内や公園も含めて、普通に見られる鳥です。


インドクジャクのオスは胸から首にかけてきれいな青色をしています。インドネシアの鳥でご紹介したマクジャクはこの部分が緑色をしており、Green Peafowlという英語名です。



頭の上にかんざしが立っています。メスにもかんざしがあります。



クジャクといえば、何といっても雄が羽をいっぱい広げて求愛のポーズをとっているところです。早朝の国立公園で運よくそのシーンに出会うことができました。

広げられている羽は、尾羽ではなく上尾筒(upper tail covert)という、尾の付け根を覆っている羽です。この羽がうんと長く伸びていて、上尾筒の長さを入れるとオスの全長は2mを超えます。おなじみの目玉模様もたくさんついています。



横から見るとこんな感じです。



前に向かってぐうんと突き出しているのがわかりますね。
メスはどう感じているのでしょうか。


ぐるぐると回ります。



後ろから見たところ。赤褐色の羽は初列風切です。

この時は残念ながら雌を得ることができなかったようでした。

夕方にはよく川原で1羽のオスが数羽のメスを引き連れているのが見られます。
夜は高い木の枝で眠ることが多く、朝早いと長い尾を垂らして木の枝にとまっているクジャクを見ることができます。メヤオーといった大きな声で鳴く声もよく聞くことができます。

世界にクジャクは、このインドクジャクの他に、インドシナ半島とジャワ島にいるマクジャクとアフリカの密林にいるコンゴクジャクの3種です。