鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

スラウェシのきれいなサイチョウですRed-knobbed Hornbill

4月1日、新しい年度になっちゃたのですね。今年やっと2度目のブログ更新とは (~_~;)
スラゥエシはアジアの要素とオーストラリアの要素がまじりあって独特の動物相を作っている地域です。そのせいか、鳥もここにしかいない面白いやつがたくさんいて、とても気に入っているところです。

しばらくスラウェシの鳥を紹介します。

最初は何と言ってもこのアカコブサイチョウRed-knobbed Hornbillでしょう。

これ本当に生き物なの、作り物じゃないの?と言いたくなるような、プラスチックのような質感(触って確かめてみたいですが)のまっ赤など派手なくちばしの上の突起(カスクといいます)!

世界一美しいサイチョウ、といった人がいますが、まさにその通りだと思います。

30メートルくらいの高さの巨木に巣穴があり、中にいる雄に餌を運んできている雄です。喉の奥に飲み込んできたたくさんのイチジクの実を一つずつ戻してくちばしにくわえます。
そして、巣穴の中にぐいっと頭を突っ込みます。

サイチョウの雌って卵を産んだり雛を育てるときには巣穴の中にこもってしまい、巣穴の入り口を泥や自分の糞でふさいでしまうんです。そうすると外敵にやられにくいんでしょうね。わずかに隙間を開けておき、雄がそこから雌に餌を与えるっていうわけです。だから雄が死んだら雌も雛もおしまいです。

スラウェシ島の北の端、お猿のしっぽのような先にあるタンココ自然保護区ではガッシュガッシュとすごい羽音を立ててこのサイチョウが飛び回っています。

アカコブサイチョウの雌はこんなのです。雄よりも木の葉の中に隠れているときが多いみたいです。



スラウェシではもう1種サイチョウがいます。Sulawesi Dwarf Hornbillスラウェシサイチョウです。

これもここの固有種。こちらはアカコブサイチョウと比べて体が小さく全体が黒っぽくて地味なサイチョウです。森の中を木の高さよりも低く飛ぶことが多いので、動作も地味です。写真も撮れませんでした。

これからスラウェシで見られるほかの鳥も載せていきます。ウェブアルバムのフォト蔵にももう少し写真を載せています。右のフォトアルバムへのリンクからご覧ください。