インドに分布するヒバリの仲間でおそらくもっとも広く分布するのが今回ご紹介するこのヒバリです。
ハイガシラスズメヒバリ Ashy-crowned Sparrow Lark (Eremopterix griseus)
スズメヒバリの和名のとおり、全長12㎝という小さなヒバリです。
世界的にはこの属の鳥は8種類だけで、インドに2種いるほかは皆アフリカに分布するようです。
ハイガシラスズメヒバリは、分布がパキスタン、インド、ネパール、スリランカというインド亜大陸の固有種です。乾燥地の砂色で地味な印象のヒバリの中では、珍しく強い黒色を持っています。
名前のとおり、雄は頭に明るい灰色のキャップをかぶり、頬もそんな色、顔の黒いマスクと喉からお腹にかけての黒色が体全体の灰色とコントラストを作ります。
この個体は、インド西部のグジャラト州で出会いました。
こちらはグジャラト州での別の個体です。
インドの首都デリーからほど近い砂漠地帯の道路を走っていた時に、電線にとまっていた個体を見つけました。嘴に青虫をいくつかくわえています。巣に雛がいて餌を運んでいるところのようです。